[TVドラマ/ビデオ]ロングバケーション

ロングバケーション
木村拓哉 山口智子 竹野内豊 稲森いずみ 松たか子 りょう

ポニーキャニオン
2001-11-21
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脚本: 北川悦吏子
出演: 木村拓哉、山口智子、稲森いずみ、松たか子、竹野内豊、りょうほか
1996年/フジテレビ/全11回

南(山口智子)は夫となるべき朝倉の家へと花嫁衣装を着たまま走っていた。たどりついた家には朝倉のルームメイトだという瀬名(木村拓哉)が一人。朝倉は荷物をまとめて出て行ったという。花婿に財産を持って逃げられ、住むところも無くなった南は、朝倉の住んでいた部屋、つまり瀬名の部屋に転がり込んでくる。奇妙な同居生活が始まった。


今更なんでこんな古いドラマを見ようと思ったかというと、

ISBN:4047215147

こんな本を見たからなんです。96年はこのドラマ「ロングバケーション」が主要な賞を総なめした年。松たか子や広末涼子(めちゃめちゃかわいい!)がまだ新人として出てたドラマでもあり、しかも「こんなドラマはもう二度と作られないだろう」という評判だとか。そう言えば「ロンバケ」って言われて流行ってたし(ちなみに当時私は受験生だった)、そこまで言われると見てみたくなるのが人情というもの。ビデオもDVDも売られてるみたいなので、TSUTAYAに行けばあるだろう、と探したらあるのですけど、意外と借りられてたり。半額キャンペーンを使いつつ、ちまちまと分けて借りて1週間。あはは。確かに面白いわ、これ。山口智子とキムタクも良いのですが、脇役が良いですよね。稲森いずみってこの人だったのか~とか、松たか子ってどうあっても「お嬢役」から抜けられないなあとか、一瞬おいてから「もしや・・・広末?」と思ったかわいすぎる広末(子役)とか、やっぱりアニマル系かよと思った竹野内豊とか。

すんごく不思議なのが、生活感ゼロなところなんですよね。食事っていうとカップラーメンか近所の中華料理屋というのはともかく(でも南は結婚するつもりで、かつもう31歳なんでしょ、そんな生活してて大丈夫なのか)、ベランダも無さそうなのに、なんで部屋の中にも洗濯物が干されてないのかとか、男女二人じゃ洗面所とか大変だろうなとか、どうでもいいことが気になります。それに瀬名の恩師(森本レオ)が、奥さんに逃げられてどうしているのかも気になります。なんとなくあちこちに見られる90年代風も良い。この年はミニスカにロングの髪が流行ってたんだな~とか、キムタク髪切ろうよ(よく考えると小泉首相のライオンヘアーはキムタクの真似なのか?)、とか。

私のツボは、そのセリフ。山口智子が言われる「おまえ(それでも)女だろ」「がさつだな」「男と話してるみてえ」って私も言われたことあるんですよ!確かに言われるとそのとおりなんですけど。それでもさすが女性脚本家。そういうことを言う男(つまりここでは木村拓哉扮する瀬名君)は比較的若く、かつ女性にちょっと幻想を抱いちゃってる男だったりするんですが、正にそんな役の瀬名君。また、前半に相手役として信じられないほどのお嬢様で世間ズレしてない松たか子嬢、という役を配するところも笑えますけど巧い。

でもこのとき山口智子ってCMクイーンとかで、すんごいテレビ出てたと思うのですが、どこ行ったのでしょう。男の人は得ですよね。年齢重ねるとまた別の意味で味がでるから。いまだに同じような役ができるキムタクもどうかと思うのですが、それでも今でも「キムタク」ってだけで視聴率が取れるんですもん、それはそれですごいと思う。

あまりのすれ違いと、出来過ぎなラストですけど、まあ女の子ウケはしそう。でも、多分これを実際に放送されてたときに(つまり高校3年のときに)見てたら絶対思わなかったと思うのですが、結婚するなら年下君はおすすめです。バツイチの年上男よりも断然。

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