2004年を振り返って

個人的に最大の出来事は、やはり異動したことでしょうか。7年間いた前の部署を離れ、同じ建物ながら裏方から表側に異動したことで、本当にいろいろと刺激を受けました。苦手だったFAXも使いこなし、日本中の図書館に電話して迷惑かけてます。今度はここでお局になってやると思っている私でございます。

そして今年、3年目にしてようやく沖縄県石垣島に行けました!日本でありながら日本でない離島を巡ってきました。


石垣島の夕陽西表島のジャングル石垣島の灯台


そんな今年もとにかく競馬に始まり競馬に終わった1年でありました。とうとう阪神・京都の関西両競馬場にも参戦。念願の日本ダービーにも行けました。また、JRA50周年ということでGI2レース同日開催のゴールデンジュビリーデーは盛り上がりましたね。来年は宝塚記念に行きたいかな~。あと去年雨で断念したNHKマイル。すっかり慣れた東京競馬場ですが、春には中央新スタンドも完成し、最後に残った古いスタンドの取り壊しが始まります。どんな風になるんだろー楽しみ。そして馬券の目標は相変わらず3連複10万馬券。ちなみに今年最大の大当たりは菊花賞の三連複でした。サンデーサイレンス産駒をすべて切る、という無謀な予想が見事にはまり、会心の一撃でした。10万の前にまずは配当3万超え目標か?!来年も万馬券で大騒ぎするぞ!おー!

競馬に付随して、とうとうEF300mm F2.8L ISを買ってしまいました。こんなです。

300mm

写りはすごい良いです。まだ全然使いこなせてないですが、手ぶれ補正は強力だし、色も綺麗。焦点距離が300mm(10Dにつけると480mm)に伸びたのも嬉しいですし。有馬記念のときに撮った写真では、スポーツ紙と角度が微妙に違うだけ(入れる位置が違うから仕方ない)の絵も撮れたし、少し満足。

読んだ本は120冊(リストはこちら)。去年と同じ量は読めませんでしたが、思ったより読んでましたね。何より今年の一押しは瀬尾まいこ。特に『天国はまだ遠く』が良かったですね・・・ストーリーも良いですし、人物も良いですし、なにより根底に流れる暖かさが最高です。今年は同じく女性作家のが面白かったのですが、中でも桐野夏生の『残虐記』は作中作の体裁で、見事に誘拐監禁事件をリアルに描いたところに感服。もう一作、篠田真由美『アベラシオン』も力作でした。多分好き嫌いあると思うのですが、こういう逆にファンタジックなミステリーもここまでディティールにこだわって書かれていれば私は好きです。そして恩田陸『夜のピクニック』。私の高校もやたらと歩かされる行事とかあったので、その非日常的な感覚、とってもわかるんですよね。夜を徹して歩くという非現実・非日常の世界だからこそ、高校生らしい楽しみもあるし、それを恩田陸らしいストーリーで描かれていたところがお気に入り。

「このミステリーがすごい」には『臨場』のほうが入っていたようですが、横山秀夫『出口のない海』に衝撃を受けました。今年は 古処誠二『七月七日』荻原浩『僕らの戦争』など、太平洋戦争ものに秀作が多かったと思いますが、私としては『出口のない海』を一押しします。また、このミスの国内ベスト10作品は6作品+半分(1位は途中で挫折した)読みましたが、この中では雫井脩介『犯人に告ぐ』をおすすめ。エンターテイメントはこうでなくちゃ、といった面白さ満載です。


爆笑系と言えば、はずせないのが奥田英朗『空中ブランコ』。これは良かったな~。笑いました。ベスト10に入らなかったのは納得いかない。『イン・ザ・プール』と共に超おすすめ。

今年初めて古本屋で本を探索しました。三津田信三『シェルター終末の殺人』に引用されていて、これ面白そう、と思ったモルデカイ・ロシュワルト『レベル・セブン』。探した結果、サンリオ文庫で当然絶版ということが判明、古本屋で買ってきました。多少古くささもあるのですが、面白かったですね~。核ミサイルの発射ボタンを押すだけ、という任務につき、シェルター最下層の「レベル・セブン」に潜った主人公が、命令どおりに次々発射ボタンを押し、そして・・・。ベタながら、人間の愚かさを描いた傑作だと思います。

スカパーを入れて、映画も大分見ました。あと海外ドラマも(笑)。『24』面白いですね~。24回持たせるの、大変だと思うのですが、毎回毎回よくもまあこれだけの危機に遭うものだってくらいジェットコースタードラマです。このレベルを連続テレビドラマでやっちゃうのですから、さすがエンターテイメントソフト大国アメリカ。スカパーで見たのでは『木曜組曲』がお気に入り。原作も好きなのですが、役者を揃えてその良さだけで構成される映画で、これだけ見応えがあるなら合格点だと思います。映画館で見た中では、『グッバイ・レーニン』、そして『笑の大学』がよかったかな。前者はくすくす笑いながら、最後は号泣、みたいな典型的感動映画で、主役の男の子の良さも手伝って私の中では満点です。後者はもう爆笑に次ぐ爆笑。映画館(試写会場)であれだけ笑ったのは初めてでした。落としどころもすばらしかったし。衝撃という意味では『ブラザーフッド』。朝鮮戦争のことって全然知らなかったと思った映画でした。

大掃除も終わって、大晦日は相方と少しゆっくり過ごしてます。つーか、雪で家に閉じこめられてます。


大雪注意報発表中大雪注意報発表中


今年の年越し本は越谷オサム『ボーナス・トラック』です。それでは皆様、良いお年をお迎えください。

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