結局OPACはGoogleに負けるのか

Google Checks Out Library Books

今の部署に来てつくづく思ったのですが、皆さんやたらと古い本を読みたがるんですよね。1960年代のとか、さらに昔のとか。人文系ってそういうもんなんだろうなーと推測するわけですが。で、そういう古い本を見て、さらに参考文献から古い本を探索して欲しいと言ってくる。大学でもかなり所蔵しているので、探索方法さえ間違えなければ意外と出てくるんですけど、やっぱりどうしても国内では見つからない洋書とかもあるのです。するとFirstSearchとか、British Libraryとか、RLGとかのデータベースを次々検索して、どっかもってないか、デジタル化されて電子ジャーナルで見られないかとか、いろいろやってみるのです。アメリカは新しいものばかりでなく、古いものも(特に著作権が切れたものなんかは)次々全文デジタル化していたりして、ネットで取得できたりするのですが、やっぱりそうはいかないものもある。すると海外の大学に現物貸借を依頼したり、複写を依頼するわけです。当然時間もお金も国内同様というわけにはいきません。

が、こうやってデジタルで、しかもGoogleで検索できればすごいですね。アメリカでは学部生や一般が大好きなGoogleの検索方式を図書館の検索方式にも応用しようと、RedLightGreenのようなGoogleライクな検索方式を採用し始めてますが、Googleも図書館領域は虎視眈々と狙ってたってことですよね。内容の全文検索もできるとかで、お金も人も時間もあれば誰でもできるものですが、それらがなかなか用意できない日本の図書館としてはうらやましい限りです。

どのくらい欲しいものがヒットするのか、ちょっと楽しみ。

コメント