2005年12月31日

[今年を振り返って]読書

たまにここが読書系サイトだってことを自分でも忘れてしまうのですが、一応読書系サイトのつもりなのです。決して競馬予想サイトでも、競争馬おっかけサイトでもないのですよ。で、やっぱり読書系サイトの年末と言えば、今年読んだ本からのおすすめでしょう。実は例年やってるんですが、このサイトでは初めてなので、ちょっと前書きをつけてみました。

今年は読んだ本少ないですね~。なんか前にサイトやってた頃は追われるように読んでたのですが、読めるときに読みたいだけ読もうと思ったら数が減ってしまいました。感想書いたの88冊。「読めるとき」に読んでるのですが、「読みたい本」はまだまだあるので、ジレンマです。

では、今年のおすすめ本。

サウス・バウンド / 奥田英朗著
乗り過ごしの危険があるほど面白かった。「元活動家」の父と、無茶苦茶な父に振り回される少年との物語。少年の成長物語は本当にいろいろあって、どれも面白いのですが、非常識な父と常識的な僕との対比がなんともいえず、笑えました。


あの日にドライブ / 荻原浩著
いっぽうこちらは成長しきったおじさんが、過去を振り返る物語。今までに選んだ道は本当に正しかったのか。もう一度あのころに戻ってやり直すことはできないのか、そんなことを考えたタクシー運転手が、過去のあの日にドライブしてみる話。荻原浩は、ここ数年毎回マイベストに入ってくるお気に入りの作家です。

魂萌え! / 桐野夏生著
さらに歳をとって、60歳を前にし、夫を亡くした女性が、遺産相続、夫の愛人、子供との確執、などなど様々な嵐を体験する作品。桐野らしい作品でありながら、どこか優しさを感じさせる小説でした。『OUT』みたいなのも嫌いじゃないですが、こういう作品も良いですね。そう言えば、どこかこの前見た『阿修羅のごとく』に似ているかも。


家族芝居 / 佐川光晴著
八方園というグループホームに居候することになった僕の視点から語られる、ホームのおばあさんたち、そしてかつて学生劇団のスターであり、ホームの運営をしている義男さんとのドタバタ劇。ありがちなストーリーながらも、元気になれる、感動できる、といった要素満載のオススメ本です。


そしてちょっと毛色の違う作品2作。
恐怖の存在 / マイクル・クライトン著
今年最大の問題作といえる一作。トラックバックしてくれた方もいらっしゃいましたが、科学者なんかも巻き込んで作品そのものが議論になっているようですね。

ホミニッド / ロバート・J.ソウヤー著
「ホモサピエンスが絶滅し、ネアンデルタールが生き残った」パラレルワールドと、この地球を繋ぐトンネルが出来たことから始まる3部作第一弾。ソウヤーの奇抜な設定はエンターテイメントとして読む限りは本当に面白いです。

あれ、『容疑者Xの献身』は?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、まあみんなが良いって行ってるベストセラーをあえて各必要も無いかなと思って。もちろん面白かったですよ。

また、小説以外では、現代の二極構造と報道手法の問題を鋭く取り上げた金子勝, アンドリュー・デウィット著『メディア危機』、ゆとり教育問題で最近議論が激しい学力問題について、わかりやすくまとめた山内乾史, 原清治著『学力論争とはなんだったのか』辺りは時期的にも面白く読めました。いずれもおすすめです。

『本格ミステリ・ベスト10』なんかを見ると、もう自分が好き好んで読む本が少なくとも「本格ミステリ」じゃなくなってきちゃったな~と思うところです。それに、出版の流れもミステリ一色だった10年前くらいと比べると、一般的な「文芸」が盛り返してきた感じもします。かつてこのミスで首位を取った桐野夏生とか、今書いてるのはどう考えてもミステリじゃないですしね。そう思うのも、歳取ったせいかもしれないとは思うんですが、逆に何かを知りたい欲求は増えていて、図書館に入ってくる本やウィークリー出版情報をチェックしては、「次読む本リスト」がたまっている状態です。

来年も面白い本が読めますように。来年は少なくとも100冊は読もう(弱気なハードル設定)。。。

[今年を振り返って]映画

去年は映画もそこそこ見ました。感想を書いたのは、50件。やっぱりスカパーの威力はすごいですね。ツタヤのカードは持ってるのに、借りて返すのが面倒で(図書館は職場だから、「行く」必要が無いから良い(笑))、たまーに見たい映画があって借りるときは、既に1年過ぎていて年会費を払わされ、「これじゃ映画館行ったほうが安いかも」と思うことが何度もありましたが、スカパーならその面倒が無い。この映画が見たい、ってがすぐ見られない面倒さはありますが、映画は沢山ありますからね。逆に自分で借りてみようとは思わなかった映画が見られて、思わぬ収穫もあって楽しいです。

50件の中には、白黒映画のような超古いものとか、ドラマも含まれるのですが、「映像」というジャンルでごったまぜにおすすめをあげると・・・。

パッチギ!
日本映画、最近元気ですよね。中でもこの『パッチギ!』は最高でした。「在日朝鮮人」という難しいテーマを扱いながらも、どこか明るくて、楽しい気分にさせる映画。ノリはビーバップハイスクールでしたが、文句なしに今年いちおしの映画です。

Dearフランキー
スコットランドの空と、母子の愛情に感動する癒し系映画。ジェラルド・バトラーもはまり役で。特に大きな波のある映画ではないのですが、安心してみられるオススメ映画です。

ベルリン、僕らの革命
ダニエル・ブリュールは最近日本でも人気ですが、今年上映された中では、この作品が一番良かったな。私、こういうお遊び的な映画好きなんですよね。ラストのすかっとした終わり方も良かったですし。

第十七捕虜収容所
捕虜収容所という限られた空間の中で犯人探しをするミステリー映画。ジョークも面白く、古い映画なのに、今見てもこんな面白い映画があるのか~と感動した作品です。こういう古い面白い映画の放映をスカパーに期待してます。

大長今』(宮廷料理人チャングムの誓い)
すっかり定着した「韓国ドラマ」。しかし韓国ドラマ=純愛ではない、この時代劇が私はとってもおすすめ。時代考証的にはかなり無茶苦茶なところもあるようですが、それでもチャングムという女性を中心とした宮廷劇に、すっかりはまりました。54話という非常に長いストーリーながら、毎回毎回飽きさせない工夫がされていて、ラストまで楽しめます。今、NHK地上波で土曜日23時から放映中です。見てない方は是非。

今年はあえてTOHOシネマを選んで見たりしたおかげで、マイルが溜まって招待券を貰えました!来年はこれでまず『THE 有頂天ホテル』を観に行くぞー。それにハードディスクにたまった映画をまず観なくちゃ。。。

2005年12月27日

お店の人は

クリスマスだから、というか例年の行事なので、いつもの場所に夕食を食べに行ってきました。ちょうど天皇誕生日だったので、「陛下お誕生日おめでとー」と言いつつ、例年のごとく有馬記念の話をしていました。今年はちょっと予約を取ったのが遅かったので、カウンターでいただいてたのですが、シェフが

「去年もいらしてました?」

と聞いてきます。ええ、このところ毎年この時期に来てますよ~と言うと、

「競馬の話をしていらっしゃるので、思い出しました」

カレンダー貰ったかとか、そんな話をしてしまいました。銀座のウインズでも白い前掛けをした人がいつもいるんですが、寿司屋でもフレンチでも、カウンターの中の人はやはり好きなんですね~。競馬の話をしてると、乗ってくることが多いんです。それでおまけして貰えることもあるので、ある意味競馬様々。極めつけは某バーのマスターさんです。お客がいないと、新聞広げて一緒に検討しちゃいますからね。

人生何が幸いするか分からないです。

2005年12月24日

MT3.2にアップグレードしたらえらい目にあった

最近スパムトラックバックが多いなあ、もうプラグインじゃ限界かな~と思って、ちょっと時間があったので、アップグレードしてみたのです。ところが!これが大変な目にあってしまいました。500エラーは出まくるわ、いろいろ見てSQLiteを使ったほうが良いと知り、変換しようと思ったら、これまたエラーが出るわで、散々な目に。

結局もう一度インストールしなおして、再構築する羽目になってしまいましたよ。

まだ備忘録が復活してませんが、とりあえず新規投稿できるかどうかだけ、確認です。
今MT3.17とかで普通に動いてる人は、MT3.2にアップグレードはあまりオススメしません。ええ。

2005年12月23日

[movie]Mr. & Mrs. スミス


原題: Mr. & Mrs. Smith
監督: ダグ・リーマン
出演: ブラッド・ピット, アンジェリーナ・ジョリーほか
2005年/アメリカ/120分/カラー

ジョン(ブラッド・ピット)とジェーン(アンジェリーナ・ジョリー)のスミス夫妻は、5~6年前ボゴダで出会って結婚した。倦怠期の彼らだったが、お互い今の関係を多少はどうにかしたいと思っている。しかし彼らには互いに隠している大きな秘密があった。ジョンもジェーンも、別の組織の殺し屋なのだ。ある日、同じターゲットを殺す任務を受けた彼らは、邪魔をしてきたお互いの正体を知ってしまう。組織から、相手を殺せと与えられた時間は48時間。さあどうする。


お互い殺し屋で、お互いそれを知らずに普通の夫婦を演じている、というド派手な設定に隠れてしまいがちですが、案外「結婚とは」「夫婦とは」というテーマをうまく表現してるんじゃないかなと思ったのでした。だからあえて最後は大団円的ではなく、ああいう形にしたのかも。タイトルの"Mr & Mrs Smith"っていうのも、どこにでもある名前で身元を隠しやすい、のと同時に、「どこにでもある夫婦」という意味もあったのでは。

とにかく夫婦喧嘩に銃器登場ってのも笑えるし、ちょっとドジなジョンに、強気でお姉様的なジェーンの組み合わせもなかなか良いです。お馬鹿映画なのですが、思ったよりおすすめかも。

2005年12月22日

PASMO君のほうが使えそう

パスネットの非接触IC版「PASMO」、2007年3月スタート

いよいよ私鉄もICカード化が具体的になってきました。しかも相互利用が可能だなんて、本格的になってきましたねー。私、普段は私鉄しか使わないし、これでJRも相互利用できるならもうSuicaは要らないな~。クレジットカードによるオートチャージ機能も、ちょっと怖いけど、チャージが不要なのはありがたいかも。これで使えるクレジットカードに制限が無ければ、Suicaに対してアドバンテージになりそうです。これからは、定期券をどちらで作るか(作れるか)によって、持つカードが決まるのでしょうね。そういえば、JRと私鉄を乗り継ぐ場合の定期券ってどうなるんだろう。それに3線乗り換えの場合は、昔は2枚の定期券にしなくちゃいけなかったのですが(だから私は大学時代、最大3枚の定期券を持っていた)、そういうのもどうなるんでしょうね。JRへ乗り入れてる電車に乗った場合も、そのまま出られるのかとか、疑問はまだあります。

まだ時間がありますから、仕様のリリースを追っていきたいです。

消えた小説

私はある依頼で大正7年9月の「大阪時事新報」を探していました。普通ならまず国立国会図書館(以下NDL)、あるいは東大の明治新聞雑誌文庫、それでもなければ新聞総合データベース、あるいは地元の文書館、県立図書館などを探すのですが、ある程度部数の出ている新聞なら大抵見つかります。原紙は保存用になっていても、マイクロフィルムになってあちこちに所蔵館がある場合もあります。

ところが、壁にぶち当たりました。ちょうどこの大正7年6月から大正11年ごろのものまで、NDLで欠号になっている。当然NDL製作のマイクロフィルム版も同じ欠号状況。明治文庫もやや地方紙のせいか、この部分は持っていない模様。大阪府立図書館も同様です。

うーん、どっかが死蔵してないかな~と思っていろいろ探索していると、ちょうど大正8年ごろ大阪時事新報に連載された小説に、竹久夢二が挿絵をつけていたことがわかりました。その挿絵集は図書館に所蔵があったので「お、それにどこどこで所蔵って書いてないか?」と期待して、見てみることにしたのでした。

その小説とは、入江新八作の懸賞小説で「凝視」という作品。ところが挿絵集を見てみると、全くその小説は載っていない。あれあれ?と思ってあとがきを見ると、なんと原画を元に作られたものだそう。で、肝心の大阪時事新報はというと、なんと私と同じことをして、「八方手を尽くしたが、見つからなかった」ですって。大阪時事新報のNDL欠号分は、新聞の形では今のところ現存確認ができていない幻のアイテムだったのです。あれまー。竹久の原画だけは好事家に売られて残っていたそうで、もうその小説は見ることができないんだとか。

消えた幻の小説なんて、ちょっとミステリーな感じですよね。

2005年12月18日

[movie/スカパー]ビルとテッドの大冒険

ビルとテッドの大冒険

発売日:2004/11/10
価格: ¥ 2,800

Amazonで見る





原題: Bill & Ted's Excellent Adventure
監督: スティーヴン・ヘレク
出演: キアヌ・リーヴス, アレックス・ウィンターほか
1989年/アメリカ/90分/カラー

ビルとテッドはバンドごっこに明け暮れ、落第スレスレ。明日の歴史の発表会でAを取れず落第となると、テッドはアラスカの陸軍学校に行けと父から言われていた。バンド解散の危機?そんな2人の前に、突然電話ボックスが現れる。中から出てきた男が、この機械で過去に行くことができるというが・・・。


もうどこまでもお馬鹿映画。っていうか、タイムマシンが「電話ボックス」というのが時代を反映していて笑えるし、電話帳を調べて自分の行きたい場所・時代へ電話をかける、というその方式も爆笑もの。そして彼らは歴史の偉人たちを連れてくる、という方策を考えるのですが・・・。ビルとテッドの歴史の成績はどうなるのでしょうか。"Political correctness"ではなくても、ラストはすごくさわやかで、良い映画だったと思います。前にキアヌコンプリート計画をしたとき、あまりにおバカ映画そうでスルーしてた1本でしたが、案外よかったです。私は好きだな。続編もあって、スカパーでは続けてやってたのですが、さすがに続けて見る気にはなれず。今度の放映で見ることにします。

2005年12月16日

年内に読めるか。。。

今年も残すところあと2週間。ここに来て、本がたまってるのです。今年中に読めるのかしらん。

永嶋恵美『一週間のしごと』 読了 (12/26)
伊坂幸太郎『砂漠』  読了(12/20)
永田俊也『落語娘』 読了 (12/23)
北森鴻『暁の密使』
西澤保彦『フェティッシュ』 ← これ読み中
森達也・森巣博『ご臨終メディア』  読了(12/18)
ダン・ギルモア『ブログ: 世界を変える個人メディア』


まだ今年中に本が出るし。。。もうそれは来年でいいか。

2005年12月14日

空売りという制度があるのは知ってたけど

番外編 ジェイコム株の誤発注事件 - nikkeibp.jp - ネットで始める株式投資

最初誤発注報道が出たときは、どうなることかと思いましたが、まあ落ち着くところに落ち着いたようですね。

すんごい不思議だと思うことを書いてもいいですかね。じいさんが株屋なもので、空売りして利益を得るという方法があることは知ってましたが(とはいえ、最初聞いたときは簡単には理解できなかった)、今回、どうしても納得できないのが、現実の世界では1万数千株しかない株を、61万株も売れるというのはどういうことなんだろう。しかもそれをシステムが通したってことは(報道を読む限り、問題はそこにあるようではないし)、発行株式数の50倍というあり得ない空売りが可能、ってことですよね。

昔「信用創造」っていう話を習ったとき、金融機関ってのは霞を食って生きてるんだなと思いました。金融機関に勤める父にそう言ったら苦笑いしてましたが。この現実に存在しない株がやりとりされるのも、その「霞」の一環ですか?

ここで再び疑問に思うのは、株ってそもそも、投機のためにあるものじゃなくて、企業の資金集めに発行するものですよね。なんだか本末転倒な気がするのは私だけでしょうか。

すんごい不思議なので、何かで調べることにしよう。。。どなたか簡単に解説してくれる奇特な方がいらっしゃったら、どうぞお願いします。ちなみに経済は、大学のときに超理論的な経済学(史)を一般教養で1コマやっただけの(しかもうろ覚え)、超初心者です。

2005年12月13日

一人一オタクでストレス解消

ヤフー調査、オタク自認派の女性の方がストレスは少ない?

わかるなー私ストレス少ないもん。基本的に「●●オタク」の●●はプライベートな趣味ですよね。それに熱中できるものがあるってことは、オフィシャルとプライベートの切り替えがしやすいってことなんじゃないかと、思います。それにオタクって認める時点で、ゴーイングマイウェイ的な感じもありますし。

熱中するにも人それぞれレベルがあると思うのですが、アンケートで「オタクと自認」するレベルってのは、その熱中度合いが一般的に見て異常のレベルだと認識してるってことですから、熱中度も高いということでしょう。

昔、お父さん方に「退職後のボケ予防に趣味を持ちましょう」とかありましたが、それが女性にもあてはまるってことなのかもしれませんね。

2005年12月12日

[movie]男たちの大和


監督: 佐藤純彌
出演: 反町隆史/中村獅童/渡哲也/鈴木京香/仲代達矢 /松山ケンイチ/蒼井優/長島一茂/奥田瑛二/寺島しのぶほか
日本/2005年/カラー/145分

枕崎で漁師を営む神尾は、ある女性に出会う。戦艦大和の沈んだ海へ行きたいと懇願するその女性は、かつて神尾も搭乗した大和での上官、内田の娘だった。60年前、まだあどけなさの残る特別少年兵だった彼は、大和で戦地へと向かっていたのだ。


全体としてはエンターテイメントとしてみるなら、よくできた映画だったんじゃないかなと思います。偉い人々を中心に持ってくるのではなく、名も無き兵隊たちに焦点をあてているところもよかったですし、まだ幼さを感じさせる少年兵たちが、悲惨な戦争をよく表しているようにも思えました。2時間半という長さを感じさせない魅力もありました。

が、大和乗組員を否定するわけではないのですが、あれは「国を守る」戦争ではなかったはず。映画ではABCD包囲網から解説が始まり、それの打開策として真珠湾攻撃が述べられるのですが、その前に日本は決定的な外交の失策をしているわけです。もちろん当時の日本にだって言い分はあったでしょうし、それを言うならアメリカにもアジアの国々にも言い分はあったでしょう。しかし、別にアメリカが突然に日本を侵略しようとしたわけではなく、その前には世界の国々を巻き込んだ、陣取り合戦があったのは確かなのです。それに戦争という最悪のカードを切ることにしたのは、時の政府であり、それは日本人。感動しながらも、どこかひっかかる気持ち悪さが最後まで続いてて、特にラストシーンが、あまりに戦争を美化しすぎてないか、と私はやや違和感を覚えたのでした。全体として戦争の無意味さ、悲惨さを言いたかったのか、それとも死を賭して我々は日本を守ったのだと言いたかったのか、非常に微妙で、受け取り方によっては戦争美化とも反戦とも取れる映画。現実に即した形にした結果ああなったのかもしれませんが、映画としてはある意味議論が起こる問題作だと思います。

最近、日本の右傾化、戦争ができる国への変化を危惧する記事をあちこちで読みます。この映画を見ながら思い出したのは、

小泉総理改革解説第9回 貧民が増えるほど、挙国一致体制は強化される(森永卓郎)

という記事。ちょうど映画でも出てきますが、父親も戦争で死んだという息子の友人に、母が「じゃあ何故軍隊に?」と聞いたときの答えが「現金収入が無いから」。そう言えば、アメリカでもイラクへ戦争に行く米兵は貧困層が多いという記事もありました。

前に(自分はハト派ではないと前提した上で)塩爺が、「福田さんとか、やはり戦争体験があるのでしょう。だからハト派ですね」と言ってたことを思い出します。昨日笑い合った、喧嘩したすぐ隣の友人が、あるいは自分が無差別に殺される恐怖、そういう体験のある政治家は減っているし、もちろん我々も頭ではわかっていても、実感としては薄いわけですよね。そう言う意味では、こういうリアルな映画が出来たことは評価できるのではないかと思います。が、一方で殺されるばかりでなく、戦争は相手を殺すものです。撃った先にいる米軍戦闘機には、やはり同じように国に送り込まれた若者たちが乗っている。その視点が欠けてるところが不満。

映画を見るまえに、「正しい戦争はない。戦争をしない勇気を持つべき」ということを思い出してから見て欲しいです。ええ。

2005年12月9日

安売りのジャム

先日、でっかいジャムが安売りしてたのです。おーちょうど切れてたんだ、買っておこうとそれを買ってきました。冷蔵庫の棚の高さよりも高くて、とりあえず外に出しておいたら、相方に「なんだこれ、でっかいなー」と言われました。

翌日、さっそくバケットにつけて食べよーと思った私。いっこらしょ、と開けようと思ったら開かない。散々唸りながら開けようとしたけどやっぱりだめ。まだ寝ている相方を起こすわけにもいかず、泣く泣くジャムを諦めたのでした。

そして夜、ジャムが開かないと訴え、相方に開けて貰おうとした私。ところがこれが固い。私が胴体部分を持ち、1,2,3で逆に回そうとしても開かない。こたつに入れて暖めるとか、15分ほど散々やった挙げ句、ようやく開いたのでした。

蓋が開かないから、安売りされてたのかと疑いましたよ。

2005年12月6日

公正使用の範囲

インターネット上で脅かされる表現の自由--米で報告 - CNET Japan

最近、著作権とか個人情報保護とか、まるで黄門様の印籠のように言われているような気がしてなりません。あえてこの2つを例に挙げたのは、案外密接に関係があるからなのです。

著作物の複製を作ってはならないというのは絶対ではなく、そこには「著作権者の許諾を得ずに」という但し書きがつきます。著作権者が「どーぞどーぞ、いくらでもコピーしていいよ」と言えばOK。ネット上にあるフリー素材とかは、あらかじめその許諾をしているものと考えてよいでしょう。

ということは、複製を作ったり、著作物を利用したりするのに、著作権者に連絡を取る必要があります。図書館ではそういうとき『著作権台帳』といったツールを使うわけですが、そんなの引っ越したりして、ちゃんと直している人少なかったりするわけです。個人だったりすると特に。で、そうなってしまうと、どこに問い合わせても「個人情報だから教えられない」となる。連絡がつけられない。そんな本人も著作権者であることを忘れるような著作、本当に保護する必要あるわけ?という感じがします。特に既に絶版になってしまっている場合とか。コピーして後世に残したほうが(それもコピーしてくれるという奇特な人がいた場合だけ)、著作者にとっても良いんじゃないの?と思ったり。特に学術使用の場合、コピーによって何か利益を得るというよりは、それを引用したりといった「広める」役割を果たすことのほうが多いのです。

もう10年も前になりますが、大学の授業で「今のミリオンセラーは、本当にミリオンの人しか知らない。昔の国民の誰もが知っているような歌、例えば「赤いスイートピー」でもミリオンは売れていない」と言ってたことがありました。恐らく、ネットで流すな、あれもこれもダメというのは、この傾向を強くすることだと思うんですよね。

デジタルの場合はコピーも改変も簡単で、しかも個人法人の区別なく一瞬で世界中に配信できるという不安があるのはわかります。が、だからといって、個人のページが世界中に読まれているかというとそうではないわけで、小さいところに(例えば、記事に出てくるようなファンがStar warsに出てくる惑星の名前でドメインを取って自分のページを公開しているくらいで)目くじらたてる必要も無いんじゃないかしらん、と思うのです。逆に大企業の威力で個人を潰そうとするなんて、そっちのほうが感じ悪いかなと。パロディができる、替え歌ができる、真似されるくらいのほうが、知名度が高いってことでもありますしね。盗作や海賊版で金儲けしようとか、悪質なのはもちろん別ですけど。今話題のV○○ S○arプロモくらいならギリギリかなと(笑)。

[movie/スカパー]阿修羅のごとく

阿修羅のごとく

発売日:2004/06/25
価格: ¥ 6,300

Amazonで見る





監督: 森田 芳光
出演: 大竹しのぶ, 黒木瞳, 深津絵里, 深田恭子ほか
原作: 向田邦子
2003年/日本/カラー/135分

昭和54年冬。それぞれが独立し、ばらばらになっていた4姉妹がひょんなことから、再び顔を揃えることになった。父の浮気が発覚したのだ。母に知られないようにと右往左往する4人だったが、そうしているうちに4人それぞれの悩みが浮かび上がってきて・・・。


仏教の守護神でもあり、インド神話の悪神でもある阿修羅に女性を例え、取り繕い、穏やかに見える表と、実は悩み、妬み、傷ついている裏とを見事に描いた作品。4人姉妹の性格分けもよくて、夫を亡くし自由に生きているように見える長女、子供も大きくなり、良妻賢母として生きる次女、図書館に勤める真面目一徹の三女、男と同棲する四女、それぞれ違うようで似ていて、それに女性ばっかりだから、妙なところで取り繕い、どこかでは信頼しているという姉妹の微妙な距離感が面白い。女性だからこそわかる映画、という感じもします。

脇を固める男性陣も豪華。姉妹の集中砲火を浴びる父親に仲代達矢、妻に浮気を疑われる情けない夫に小林薫、真面目一徹な滝子に惚れる、これまた真面目でちょっと抜けてる青年に中村獅童、どこかだらしないところがある四女の男に八千草薫。中心は女性なのですが、彼らのキャラクターがちょうどいいスパイスになっていました。

思った以上に良い映画でした。おすすめ。

2005年12月3日

気分は冬だけど、都内は秋まっさかり

キャンパス内の銀杏や紅葉もようやく色づいて、ようやく東京も秋本番?

今日は六義園→秋葉原→外苑前と変な散歩をしてきました。六義園では、紅葉がギリギリ見頃。大分枯葉になっているものもありましたし、明日は雨予報なので、もう最後かもしれません。ちょうど太陽が出てきて、陽を透かして見る紅葉は鮮やかな赤でした。

赤!

秋葉原に寄ってメモリを購入し、外苑前に着いたのがお昼過ぎ。これがびっくりのもの凄い人出。今年は早すぎず、遅すぎず、ちょうど良い頃合いでした。もし行くなら、朝早い時間帯をおすすめします。確か一昨年は8時頃に行ったら数人のお仲間(カメラ持ってる人)以外、誰もいませんでした。こちらはもう1週間くらい平気かな。ちょっと落ちたくらいで、枯葉の絨毯になってる頃もおすすめです。

今年はちょうど良かった

2005年12月2日

Gmailアカウントもらった

なーんと!GMailアカウントを貰いました。\(^ ^)/。

まだどういうものかよくわかっていないのですが、2GBの空間をネットに得ることができたことと、Googleのサービスで「GMailアカウントが必要」と言われて出来なかったものがすべてOKになるってことはわかりました。前にGoogle Talkを使ってみようかと思って、Gmailアカウントが必要なことがわかってガックリしたことがあったんですよね。これでベータ版だろうが、Gmailの壁があろうが、Googleのサービスをがんがん使えます。

ちなみにこのGMailアカウント、思わぬ方向から貰いました。私がいいなーいいなー言ってたらくれました。最初はどこから日本に入ってきて、どういう広がり方をしているのか、興味深いです。

なにしろ2GBですからね。しかも検索機能は世界一のGoogleです。メルマガ系を中心に移行してみます。「フォルダに分けなくても、検索すればいい」という考え方のようで、なるほど~という感じです。いろいろと問題もあるようですが、まあメルマガ中心ならいいかな。逆にそういうモノのほうが検索を十二分に使えそうですし。

2005年12月1日

Firefox 覚え書き

Firefox - Web の再発見

早速1.5にしてみました。そしたら検索エンジンの保存場所が変わっちゃったみたいで、こつこつ入れてたのをクリアされちゃいました。。。(T_T)覚え書き代わりに入れてるのを書いておこ。

●検索エンジン
Firefoxまとめサイト http://firefox.geckodev.org/

goo公式検索エンジン http://guide.search.goo.ne.jp/plugin/firefox/
bk1公式 プラグイン http://www.bk1.co.jp/contents/Firefox/
はてな公式 検索 http://www.hatena.ne.jp/tool/firefox
Google News
IMDB
MapFan

結構簡単に自作できることを知ってからは、あちこち試してるんですけどね。
職場ではよく使うOPACとか、自作検索エンジンにしてるのですが、案外外からの直接検索を嫌うところも多くて困りものです。どこもFirefox用公式検索エンジン作って欲しいものです。

●拡張

Popup ALT Attribute
IE View
All-in-One Gestures
Context Search

ALT Attributeは別に要らないと言えば要らないのですが、ALTに面白いこと書いてる人多いので。IE ViewはやっぱりFirefoxで見られないサイトがある以上仕方ないかと。All-in-One Gesturesは、Operaの頃からの名残で、マウスジェスチャーを使いたいので。いろいろある中ではこれが最も痒いところに手が届く感じでした。Context Searchは、検索エンジンをドラッグ&右クリックで選択検索できる拡張。Operaの頃は自分でファイルの中身をいじってこれが出来るようにしてたのですが、やっぱりみんなやりたいですよね。

東京タワーが青かった

東京タワー

1週間くらい前から「地デジ」の文字が展望台のところに出てるなーと思ってたのですが、今日は東京タワーの上部分が真っ青でした。

えーそれって地デジは真っ青ってことですか。周りに聞いても「いつ変わるんだっけ?」「最悪スカパーだけ見られればいいや(それは私)」「今は見られるし」「っていうか、わざわざ何か買う必要性を今のテレビに感じない」

という意見です。そりゃ地デジ真っ青ですな。