連休谷間の大学

連休谷間、しかも3連休と4連休の谷間のたった2日間。例年よりも平日が少ない大型連休ですが、結構大学には人がいました。今日は昼当番で昼休みが遅かったので、こんな雨の日だし、それほど学生もいないだろうと学食に行ってみたのですが、これが意外と満員。しかも午後イチの授業が始まる13時には潮が引くようにいなくなったので、みんな真面目に授業を受けに来たということでしょう。

最近大学生のレベルが格段に落ちたという報道をよく見ます。例えば、

「骨が折れる仕事」は「骨折する仕事」 中学生レベルの大学生(産経新聞)

みたいな報道です。しかし、私が普段接している大学生は、年々真面目になっているように思うのです。教養が無いことと、真面目なことは確かに関係は無いかもしれませんが、それでも「頻繁」の意味が分からないほど非常識な学生はいないように見えます。我々の頃、連休の谷間に授業をやる先生は「えぐい」と言われていましたし、実際「授業があったとしても自主休校」なんてのも当たり前だったように思うのですが、今の学生はちゃんと学校に来て授業を受けているのです。先日図書館関係の授業を一コマ担当したのですが、「学生の私語が多い」とか、「授業そっちのけでケータイを見ている」なんてよく報道されているような光景は全くみられませんでした。また毎年4,5月は毎日のようにゼミを単位とする図書館の案内をしているのですが、そこで接する学生も、よく質問し、いろいろな資料を見ては「へー」と感心し、データベースで統計のダウンロードをデモしてみせたりすると「すげー」「これ使えそう」と関心を示してくれる(ある意味「そんなの知ってるよ」という学生が少ないのはやや不安なのですが)割合が増えたように感じます。たまに感想をみんなで書いて渡してくれるゼミとかもありますが、日本語が変だったり、ひらがなばかりだったりすることもありません。前述の授業がらみでレポートを見たりもしましたが、多少の巧拙はあるものの、読んでいて理解できないようなひどい文章もありません(私ががーって書いてるこのブログの文章のほうがひどいかも)。

少なくとも現場にいる人間からすると、報道のような状況は実際のところ実感無いのですが、他のところは違ったりするのでしょうか。それとも私がたまたま良い学生さんばかり見てるのかしら。と、こうした学生をバカにするような報道を見るたびに思うのでした。そもそも、日本語がちゃんと読めないようなアナウンサー配置してる報道とかに言われたくないよねー、と学生さんの肩を持ちたくなるのは私だけ?

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