使えるメール、使えないメール

今更ですが、メールはとても便利です。先日、ドイツの図書館が持っている手稿本の複写依頼を受けたのですが、先方のホームページを見ると、「手稿本の目録はオンラインになっていません。問い合わせはこちらまで」とメールフォームが置かれていました。そこにたどたどしい英語で「この3つの手稿本をコピーしてもらいたいんだけど」と送ると、2日後の夜中に返事が来て、無事複写をしてもらえることになりました。話はそれますが、ドイツの方の英語はとても読みやすいです。一方でアメリカ人のメールはこっちがいくら"Dear Sir/Madam"と送っても、"Hi ●●!"ととってもフレンドリーなメールが返ってきます。お国柄が出ていてとても面白いです。まあそんな風に、地球の裏側だろうが隣の席だろうが、同じように届くのがメール。今までなら「日本に無いよう・・・」と思っていた資料が、行ったこともない国から、メール一本でコピーを取寄せられる時代です。ただ同じように地球の裏側から、「そちらの図書館を使いたいのですが・・・」とメールが来るので、こちらも大変なんですが。

でも、一方でそんなメールも、すんごい不便なこともあるのです。とにかくSPAMが多い。公表すればするほどSPAMが増える。職場のアドレスは、こちらがあちこちへ送っているのと同様、当然受信もオールウェルカムな体制を取らざるを得ないので、いやおうなしにSPAMの嵐に晒されています。とうとう迷惑メール判定機能つきメーラーが導入されることになり、大分ましになったのですが、今度は待っていた返事がSPAM判定されてて見落としてしまったり。海外へメールを送ったりしたときは、その返事がSPAM判定される可能性が高いので、「洗濯屋」だの「夫がいないんです」だのというメールを掻き分けながら、見落とされたメールが無いかどうかを確認しなければなりません。

プライベートでもいくつも持っているメールアドレスのうち、かつて最も使っていたメールアドレスが、もうSPAMで耐え切れない、という状態になっています。Gmailで Gmail外のメールを3つ読み込んでいるのですが、日に1000件以上というSPAMメールの溜まりであるそのメールアドレスは、途中で読み込みが落ちてしまったりするのです。そういえばこのごろしばらくメール無いなあと思っていたら、何か問題が起きたのか、1週間以上Fetchが停止してたのでした。夏休みの飛行機を予約したあと、予約確認メールが来ないので気づいた次第(普段飛行機なんて滅多に使わないので、アドレスを変更するのを忘れてた)。

どこもかしこも近くなったのはいいけど、近くならなくても良いところまで近くなっちゃうのがインターネットの面白いところでもあり、面倒なところでもあるってことでしょうかね。

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