お巡りさんの帽子

今日、大学近所を歩いていると、おばさんが自転車で警邏中のお巡りさんに道を尋ねていました。大学近所は入り組んだ道が多く、今時の都心とは思えないくらい複雑で、いまだに袋小路があるような場所なので、お巡りさんも地図を見せながら説明しています。ちょうど私が近づいたとき、お巡りさんの説明が終わり、おばさんがお礼を言っているところでした。

お巡りさんも小さく会釈を返して、再び自転車に跨り、手に持った地図を・・・

さっと制帽を外して頭に乗せ、再び制帽をかぶったのです!

いや、もしかしたら制帽にポケットみたいなものがあって、そこに素早く入れたのかも知れません。しかしそんなことはどっちでもいいのです。

なんでなんで、地図を頭に乗っけてるの〜!!>お巡りさん!

あまりに興味深くて、もう少しで去りゆくお巡りさんを引き留めて聞いてしまうところでしたよ。結構若い感じの、いかにも「警官風」のお兄さんだったので、ウケ狙いでそんなことをしているように思えず、「もしかしたら、制帽には地図入れポケットがあるんですか?」とか、「頭に制帽と地図は、お巡りさんの規則ですか?」とか、聞きたいことが頭を駆けめぐります。

でも確かに警邏中に道を聞かれることは多いでしょうし、そのたびにあの鍵がかかってそうな自転車の荷台の箱を開けたりするのは面倒でしょう。かといって手にもって自転車に乗るわけにはいかないし、ポケットに入れると漕ぐときに邪魔だったり、ふとした拍子に落ちたりするのかもしれません。制帽に入れてしまうというのは賢い方法です。

ただ、あの堅そうな警官という感じのお巡りさんが、そこまで考えついたとしても、実際に頭に地図を乗っけて出かけるとはとても思えません。制帽にポケットがついていて、元々そういう作りになっているか、あるいは先輩から連綿と受け継がれてる知恵の可能性が高そう。

もし彼オリジナルでないのなら、あの衝撃は絶対に誰かネットに書いてるはず。そう思って「お巡りさん 帽子 地図」でググると、やっぱり「お巡りさんが帽子から地図を取り出した!」という驚きの声がいくつかありました。

あとは制帽に地図用ポケットがあるのか、そういう知恵として受け継がれてるのか、警察博物館にでも行って真相を確かめよう・・・と思ったのでした。

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