2010年11月29日

[movie]ファースター : 怒りの銃弾

原題: Faster
監督: ジョージ・ティルマンJr.
出演: ドゥエイン・ダグラス・ジョンソン(ザ・ロック)ほか
2010年/アメリカ/158分/カラー

強盗に成功した後、何者かが彼らをはめ、最愛の兄は殺され、彼自身は10年間刑務所に入ることになった。刑期が明け、彼は復讐を実行し始める。

ネットで評判が良かったので観に行ったのですが、「今年のお馬鹿映画」ナンバーワン。いや、いい意味で。つーか、主人公の君は不死身すぎだろうと。一応最後まで「誰が彼をはめたのか」が問題になるわけですが、何しろ出てくる人間が少ないので、それはあまり重要ではありません。ただひたすら彼の復讐劇に付き合わされるだけなのですが、撮り方そのものは超かっこいい感じ。男性受けしそうな映画です。私のお気に入りは、情けないKiller。殺し屋と"Marry me"って最も遠い言葉な気がするんですが、そのあたりもわたし的には笑いのツボでした。どうなんだろう、日本で上映されるんだろうか、この映画。日本公開は2011年5月22日。

2010年11月28日

クリスマスシーズンの到来

今朝、起きたら雪でした。気づくと吹雪く状態になっていて、あっという間に周りは真っ白に。11時頃には急速に晴れて、やや暖かくなりましたが、本格的な冬の到来です。今年はまだこれでも遅いらしいです。コート買ったんですが、さすが極寒地のコートは違います。意外と安かった(というか、東京的な感覚から言うと激安)のに、とっても暖かくて気に入ってます。

寒さ対策はバッチリになったので、今日はクリスマスイルミネーションを撮ってきました。まずは手始めに近くのBloor-Yorkvilleから。

ちょうどRootsの角を入ったあたりの広場に、クリスマスツリーが飾られていました。



個人的にお気に入りは、Old york laneの飾り。



このあたりはお店のショーウィンドーもどこも素敵です。

CityHallでは、クリスマスシーズンの幕開けを祝うセレモニーがあり、花火もあるというので行ってみました。尺玉とかがあがるわけじゃなくて、ららぽーとで毎月開かれてるような花火+αくらいだったんですが、円形の外周がちょうど建物になっているCityHallの、円の内部と屋上から上がる花火は、かなり迫力ありました。市庁舎が燃えたりしないんだろうかと心配になるような、そういう意味で。多分日本じゃ許可されないレベルです。東京でも国会議事堂とか、都庁舎でやったらいいんじゃない?って思いましたけど、どなたか頑張ってくれませんかね。いずれにせよ、北米において「クリスマス」のお祭り感は、想像以上です。CityHallの飾り付けも綺麗だったので、今度撮りに行ってきます。

2010年11月26日

[movie]スリーデイズ

原題: The Next Three Days
監督: ポール・ハギス
出演: ラッセル・クロウ、エリザベス・バンクスほか
2010年/アメリカ/122分/カラー

コミュニティカレッジで教鞭をとるジョンは、働く妻と可愛い息子に恵まれ、平和な日をおくっていた。ところが、突然妻が逮捕される。容疑は彼女を嫌っていた女性上司の殺害。凶器からは彼女の指紋が、そして彼女のコートには、被害者の血液がついていた。決定的な物的証拠があるために、彼女の無実を証明することができず、彼女は終身刑を言い渡される。しかし、ジョンは諦めなかった。

ニュースにもなっちゃうような話題作「ハリーポッター」最新作の封切りに合わせて公開された挑戦的な作品、"The Next Three days"。The Last three monthsがから始まって、徐々に切羽詰った状況に。様々な困難を乗り越え、あと3日、ジョンは妻を脱獄させることができるのか。彼女が無実だったなら、もう少しやりようがあるというか、結局それはありなのか?というような部分も多々あり、突込みどころ満載でもあるのですが、ジェットコースター的な要素を楽しむという意味なら、楽しめます。ボストン・リーガルではなく、プリズン・ブレイク的な面白さです。ここで面白いなと思ったのは、彼が情報を得るために、まず本を検索するところ。裏情報なのに意外と調べ方は正統派です。彼が検索していたOPACの画面の作りが良かったので気になったんですが、そんなのが気になるのは、きっと図書館員だけですね。微妙なところで私が感じていた「カナダドルと米ドルは似ている」のが活用されてて、それも楽しかったです。

日本公開は2011年9月23日。

2010年11月24日

Facebookの普及度

私のカナダ滞在期間も、半分が消化されようとしています。多分旅行に来るだけでは全く分からなかっただろう沢山の違いをいろいろと発見しているのですが、特に私の得意分野IT系で「これは明らかに違う」と思うのは、Facebookの普及度です。日本はmixiが普及しているから、と最初思っていましたが、こちらのFacebookの使われ方は、なるほどGoogleが驚異に感じるわけだと思うほど、特にアクティブな世代に「浸透」し、「インフラ」のひとつと言ってもいいような感じがします。ESLでも大学でもFacebookを持っているか、とは本当によく聞かれましたが、それだけではありません。もともとハーバードを始めとする一流大学を軸として普及してきた関係で、企業の注目度も高い気がするのです。

何もしないで批判するのは嫌なので、私も試しにアカウントつくってみました。誰を探していいのか分からなかったので、とりあえずTwitterを連携させて、いくつかファンページを登録した後は放置中なのですが、ログインしたままウェブを徘徊していると、頻繁に「このサイトはFacebookを使ってます」と画面上部に出たりするんです。特にオンラインショッピングのサイトは、必ずと言っていいほどFacebookとの連携をしていて、各商品に対してFacebookに「いいね」を投稿できます。もちろんニュースサイトも同様。New York TimesにもFacebookへのログインボタンがあるくらいですから、その浸透度が高いのが伺えます。そして「いいね!」が沢山ついた記事を"What's popular on Facebook"としてトップの右側に表示しているわけです。

NYT facebook
Uploaded with Skitch!

先日は、学生が別れ際に、I'll facebook you!って言ってるのを聞きました。Facebookにもメッセージ機能がありますが、彼らはメール代わりにこれを使ってるのかもしれません。

そんなわけで、ネットを見ていると、何かを見つけたらすぐにFacebookに書き込めるようになってるのです。長時間ウェブで過ごしている人たち、特に若い世代は、こうしてウェブで見つけた物を次々とFacebookに書き込み、それが重み付けされて「トレンド」をネットの中に作り出している様子が伺えます。

最初FacebookをiPhone4で見せてもらったとき、彼女はメキシコからの移民だったので、書いてある事の半分がスペイン語で内容はわかりませんでしたが、見た目すごくTwitterに似てるなと思いました。私のTwitterを彼女に見せたら(これまた日本語が99%なので彼女が見ても内容は分からないけど)、これFacebookじゃないんだよね?って言われました。でも見た目似てるねーというのが彼女と私が合意した感想。「最近FacebookにもTwitterと連携してる人がいて、Twitterから投稿っていう記事がある」って言ってましたから、その親和性は高いのかもしれません。

ただ、やっぱり日本はmixi上位。海外のページは本当にことごとく「いいね!」表示が出るのですが、日本のはmixiとTwitterばかりですね。ただ、Facebookが本当に日本である程度のシェアを握りたいと思うなら、今がチャンスな気もするんです。1月15日に映画『ソーシャル・ネットワーク』が日本でも公開されますよね。あの映画、このFacebookの嫌な面が全然出てこないんですよ。なんか面白そうという気にさせて、一人でも多く人間が来れば、あとは雪崩のように人が増えると思うんですが、どうでしょう。完全日本語化もしたようですし、ここらでひとつ、日本の新聞社もFacebookの「いいね!」ボタンを表示してみては。

とは言っても、私はTwitterのほうが好きですけどね。だって、フォローするのに承認要らないし。こっちもいちいちフォローする人を承認したくないし。

2010年11月22日

[movie/DVD]カサンドラ・クロス

原題: The Cassandra Crossing
監督: ジョルジ・パン・コスマトス
出演: ソフィア・ローレン、リチャード・ハリス、イングリッド・チューリン、バート・ランカスターほか
1977年/伊・西独・英映画/カラー/129分

ペスト菌に侵されたテロリストが警察の包囲網をかいくぐって逃げた。事態の収拾を任されたColonel マッケンジーは、もう一人のテロリストが残した情報から、彼がジュネーブからストックホルムに向かう電車で逃げていると推測する。一方、沢山の人を乗せたストックホルム行きの電車には、著名な外科医チェンバレンが乗っていた。乗客名簿からそれを知ったマッケンジーは、電車に連絡を取り、不審な乗客がいないかを尋ねる。たまたま車内を歩いているときに不審な乗客を見かけていたチェンバレンは、妻と車掌と共に車内を探索し、テロリストを発見した。しかし、マッケンジーは彼が様々な乗客に接触していることを考慮し、この失態を抹殺するため、ある作戦を実行に移す。

どうだろう、日本だったらと思うような映画。なんか新型インフルエンザのときのことを考えると、少なくとも乗客をものすごく長い間どこかに隔離するんでしょうね。ペストは新型インフルエンザとはレベルが違うから、何もできずに議論が空転した挙句、全員が死ぬまで何もせずに待つような気が。古い映画だけあって、やや無理があるところもあるけれど、問題のカサンドラ・クロスに近づく電車をどうやって止めるか、乗客が試行錯誤を繰り返す部分はすごく面白かったです。

2010年11月16日

夜の大学構内散歩

昨年、確か何かのときに私の日本の職場の大学もライトアップをしてたような記憶があるのですが、トロント大学の構内はそれが日常です。また、ニューヨークに行ったときも思いましたが、そのライトが暖かい明かりなのですごく良いんですよね。いつか絶対夜景を撮るぞと思ってましたが、今日はそれほど寒くもなく、かつお天気もよかったので、夜に散歩してきました。

まずはロバーツ図書館から。この図書館、登録利用者は24時間利用できるんですが(土日を除く)、こうしてみると不夜城という雰囲気。みんながuglyって言うんですけど、私は夜のロバーツは嫌いじゃないです。



University Collegeの建物。ここだけ見てると教会みたい。



Gerstein Libraryの書庫を外から。この建物は一度火事に遭ってるそうで、この書庫の部分は火除けのためにガラスの床と鉄製の書架で出来ていると教えてもらいました。



オンタリオ州議事堂。何度も言うようですが、カナダの首都はオンタリオ州オタワにあります。でも、オンタリオ州の中心はやっぱりトロントなのです。国会議事堂に勝るとも劣らない立派な建物です。この議事堂の前に伸びるUniversity Ave.は、トロントの目抜き通りのひとつ。あ、ちなみに州議事堂は大学構内に隣接しているというか、大学の建物に取り囲まれていますけど、大学の中ではありません。たぶん。



最後、私この建物が夜になるとこんな風にライトアップされるのを大学構内に引っ越してくるまで知らなかったんですよね。Pharmacy Buildingです。薬学部って言ってしまうと間違いなのかも。このピンクと青のポットが教室になってるらしいです。大学構内の中でひときわ異彩を放つ建物。



もう少しすると、このあたりも雪が積もるんでしょうか。もっと早く雪が降るんだと思ってたのですが、まだトロントで雪を見てません。

2010年11月15日

[movie]フェア・ゲーム

原題: Fair Game
監督: ダグ・リーマン
出演: ナオミ・ワッツ、ショーン・ペンほか
2010年/アメリカ/カラー/108分

CIAのスパイとして活動するバレリー・プレイム(ウィルソン)は、親しい友人にもそのことを話すことができない。夫のジョセフ・ウィルソンは知っているものの、彼女が家を出てどこへ行っているかさえ知ることができない。ある日、彼女がCIAのエージェントであることが新聞に暴露された。それは、彼女の夫がイラクがウランをニジェールと取引し、大量破壊兵器を作っているという情報がでたらめだとNew York Timesに暴露した記事への報復と思われた。

プレイム事件として知られるストーリーの映画化。結局イラクから大量破壊兵器は見つからず、そのことは『グリーン・ゾーン』でも主題にされていましたが、あれはやっぱりブッシュ政権最大の汚点なのでしょうか。CIAは実はそんな情報がでたらめだということが分かっていたのに、なおも戦争に駆り立てたのは何だったのか、アメリカなら資料が全部残って、50年後、100年後かわかりませんが、National Archiveに眠ってる何かから、誰かが真実を明らかにしてくれるのかもしれません。CIAエージェントが、情報は多方面からみてデタラメだと言っていることに対し、たとえ5%の可能性でもその情報が間違ってたらどうするんだという部分、すごく官僚的だなと思うのですが、そこで日本なら「100%確信が持てないから何もしない(先送りにする)」になるところが、「戦争に踏み切る」ところが、アメリカ合衆国という気もします。大昔、彼らは15年に一度くらい戦争をしないと、彼らの経済が持たないんだなんて聞いたことがあるんですが、こういう映画を見てしまうと、それは冗談ではなく本当なのではないかと思ったりもするわけです。「政府が嘘をついているんだ、自分たちがデタラメを言ってるわけではない」というジョセフの理想主義的なセリフに対する彼女の答えは・・・という部分がこの映画の肝なのでしょうけれども、うーん、難しいですね。彼女も言ってますけど、相手はホワイトハウスなんですよ。結局今も数々の疑問が残されたまま中途半端な決着に終わっていて、渦中のブッシュ元大統領は、のんきにも自伝なんかを書いてテレビのインタビューを受けてたりするんですが、そんな彼を見て、この主人公達はどう思っているんでしょうね。そもそも戦争に「正しい理由」なんてあるのか、そこが気になっちゃうのは日本人だからでしょうか。

日本公開は2011年10月29日

The Royal Agricultural Winter Fairで馬見てきました

先週からThe Royal Agricultural Winter Fairが行われているのですが、その中のメインイベントとして、ホースショーがあります。農業祭も面白そうと思ったのですが、馬好きの私としては、そのホースショーは見逃せないと思って、金曜夜のショーに行ってきました。

オンタリオ湖畔にあるExhibition Placeの中のリコーコロセウム。普段はマイナーリーグのホッケーなどが開催される場所なのですが、リンクにダートが敷かれてホースショーの会場になっています。ショーとは言っても、金曜日に行われていたのは馬術競技です。

馬術競技なんて見たことないので、オリンピックでも日本の選手が出るジャンプくらいしか思いつかなかったのですが、いろんなのがあるんですね。まず最初に行われたのは、Welsh Pony Drivingの競技。女性の部です。こんな感じの馬車。




続いて、Roadstarの競技。2輪のこんな馬車です。ちょっとかわいいです。




次は何だろうと思ったら、Percheron Six Horse Hitchって言われたので、えーもしやと思ったら・・・本当に出てきた。6頭立ての馬車。



さすがに6頭立ての馬車は迫力あります。競技場が狭すぎて、3チーム・4チームと分かれて採点がされたあと、トップ3で再度採点されるという方法で行われていました。



次は再び小さい馬車。Hackney Ponyという競技らしく、今度は4輪の馬車です。



続けて、4頭立ての馬車。車自体もビンテージものらしいです。この競技の面白いのは、単に座ってるだけの人がいること。あんたたちは競技の中でどういう位置づけなんだという気がしてなりません。単に重心が偏らないように、重しの役割なのでしょうか。後ろに乗ってる人が、長いラッパを高らかに奏でます。これも採点の中に入る模様。



ここまでの馬車競技は、ものすごく物珍しいものの、何しろ採点基準がさっぱり分からないので、「なんであのひとが一位なんだよ、詳しく説明してみてよ」と思うようなことが結構ありました。彼女、"Lineup!"って言われた後、一度も止まれなかったじゃんとか。

途中、日曜日に行われるTrick Ridingのプロモーションがありました。いわゆるサーカス競技です。子供のころ、サーカスを観に行った覚えはありますが、こういう馬に乗るタイプのものを見た記憶はありません。すごいアメリカっぽい〜って感動。



最後はいよいよ私も知ってるジャンプ競技。速さとジャンプの正確さを競う競技ですが、何しろ競技場が狭いので、速さを追求しすぎると、障害と障害の間で呼吸が合わずに次の障害のバーを落としてしまったりとか、狭いカーブを曲がりきれずに大回りして結局タイムロスになっちゃうとか、かなり難しい競技なんだなと思いました。解説でよく言われてたのが「馬と意思疎通ができている、いない」ということ。それは競馬でも同じですが、単にスピードを競う競馬とは全然違って、思ったよりも繊細な競技で驚きました。

そして、馬ってジャンプがうまいんですね!バーを飛び越えるときに、単に飛び越えるだけではなく、バーを落とさないように後ろ足をちゃんと持ち上げてるんです。もちろん調教に調教を重ねて飛び方を教えるんでしょうけれども、こんな近くで馬が障害を飛ぶのを見るのは初めてなので、面白かったです。



というわけで、終わったらもう22時過ぎ。外にでたら、来るときもちょっと霧っぽかったのですが、それがすっかり濃霧になっていました。こちらの濃霧は尋常ではありません。多分オンタリオ湖と、昼夜の気温差がそうさせるのでしょうけれども、歩いていても数メートル先が見えないような濃霧、そして朝になると地面が濡れてるような濃霧が発生します。聞くところによると、こっちには霧をミステリアスとか思う習慣がないという話ですが、たしかにここまで霧が濃いと、やっかい以外の何者でもないような。そして濃霧のせいで自分がどこにいるのか把握ができず、#511ストリートカーに乗って、Harbord通りで下りようと思っていたのに、華麗に乗り過ごしてBathurst駅まで行ってしまいました。まあ地下鉄乗って帰ってきたからいいんですが。。。

フェア会場内は結構馬具系のショップがたくさんあって、面白かったです。ジョッキーブーツとかほしい人は一見の価値ありかも。私は蹄鉄とか鐙だけ買っても何もできないので、見るだけで何も買わなかったんですけど。

2010年11月14日

[movie/DVD]アンタッチャブル

原題: The Untouchables
監督: ブライアン・デ・パルマ
出演: ロバート・デニーロ、ショーン・コネリー、ケヴィン・コスナー、アンディ・ガルシア、チャールズ・マーティン・スミス
1987年/アメリカ/119分/カラー

禁酒法の時代。カナダからの酒類の密輸は犯罪組織を潤し、アル・カポネが街を牛耳っていた。市民を巻き込む爆破事件の後、シカゴの無法状態をなんとかしようと政府はネスを送り込む。ところが最初の摘発で大失敗を犯したネス。傷心するネスは、老警官のマローンと出会う。彼の洞察力と知識に一目置いたネスは、マローンをチームに抜擢、彼の提案のもと、銃撃の腕前を買って警察学校のストーン、そして簿記係のウォーレスを仲間に入れる。そして触れてはいけない一味との戦いが始まった。

シカゴに行こうと思ってて、行くならその前にこの映画みなくちゃと思って見た「旅行前に見る古い映画」第2弾。これ、私何で見てなかったんだろう。多分ジャンルが「ギャング映画」だったからだと思うんですよね。たしかにストーリーに無理のあるところもあるし、ギャング映画なんですが、いま見てもすごくスタイリッシュだし、笑いどころあり、スリルありの面白い映画でした。最初に衣装:ジョルジオ・アルマーニって出るのも笑えました(ショーン・コネリーだけは自前で用意してたみたいですけどね)。特にユニオン駅の最後のシーン、"You got him?"のところ、超よかったです。最初、ネスが誰だかわからなくて、でもすごーく見覚えあるなこの人って思っていて、最初のキャストの紹介でケヴィン・コスナーがあったことを思い出し、「あーケヴィン・コスナーか」と思ったときのあの衝撃。若かりし頃のケヴィンはかっこ良かったですね。初期007のショーン・コネリーを見たときと同じくらいの衝撃だったかも。何はともあれ、ユニオン駅と、Chicago Board of Tradeは絶対見に行こうと思いましたよ。

2010年11月8日

リスのまち

今日は微妙なお天気で、晴れてはいるものの雲が多くて寒い一日でした。ディスティラリー地区に行ってみようかなと思ってたんですが、バックには青い空が欲しかったので、また今度に。その代わり本屋で旅行本とか読みあさり、そして近所でリスを追い掛け回してみました。

日本でも鎌倉あたりではリスを見かけたりしますが、トロントではなぜか大量にリスがいます。いや、トロントだけじゃなくて、ワシントンDCでも見かけたし、オタワにもいたから、北米全体に広がってる野生動物のひとつなのかもしれません。ハーバーフロントではあまり見かけなかったんですが(その代わりオンタリオ湖畔には大量にカナディアンギースがいる)、大学の近隣は多分日本のハトと同じレベルでリスが生息しています。

2種類いて、↓こういう茶色いのと


↓こういう黒いのがいるのです。


こんな風につぶらな瞳で無心に木の実とかを探しているときは、とってもかわいい彼らですが、しばらくここに住んでいて彼らがネズミの仲間だということを思い出しました。彼らはすばしっこく、木に登って我が家の屋根の上で遊び回ります。そしてキーキー鳴きます。さらに、各家のポーチに置いてあるゴミ箱を荒らすのです。彼らは案外頭がよく、緑のゴミ箱に生ごみが入っていることも分かっているようで、そいつを倒したり、齧って穴をあけたりするのです。Squirrel GarbageでGoogleを検索すると、リスをゴミから遠ざける方法や撃退法が沢山出てきます。

そして、人間に決して慣れていません。人が近づいてくると、とたんに「警戒信号発令!!」的な顔をして、こちらを睨みつけてきます。そしてそこから少しでも近づくと、さっと去っていくのです。



たまにかわいいけど、たまにかわいくないリスたちです。

2010年11月7日

カーサ・ローマ

昨日までの陰鬱なお天気もどこへやら、今日は朝から晴れたので、予め許可を取っていた図書館内の写真撮影をしたあと、カーサ・ローマに行ってきました。

トロント市内では、CNタワーと並ぶ観光名所です。このおよそトロントに似つかわしくない中世ヨーロッパ風のお城は、トロントの資産家でカナダ軍の将校でもあったペレット男爵の自宅として建てられたものです。



98もの部屋がある内部は、本当にお城そのもの。ヨーロッパで本当の中世のお城を見たことがあるんですが、カーサ・ローマもっと明るくて、大広間には最盛期には沢山人が来て楽しんだんだろうなあと思わせる作りです。



ペレット男爵の人生は波乱万丈。なんで映画化されてないんだってくらい面白いんです。1階の奥で、約20分の彼の生涯を描いた映像が流れてるんですが、かなり楽しかったです。トロントの電灯やストリートカー会社への投資をしたりして大成功をおさめ、一時期はカナダ経済の25%を彼が握っていたそうです。ナイアガラの水力発電所で大きな投資を行った後、彼は「中世のお城に住む」という夢を叶えるため、トロントを見下ろす丘にこのカーサ・ローマの建設を開始、建設途中から住み始めましたが、そのメンテナンスコスト、莫大な建築費、そして投資の失敗や第一次世界大戦による環境の変化によって破産、結局完成を見ることなくカーサ・ローマを売りに出さなければならなくなりました。建物の地下には、今も工事途中のまま放置されたプールが残っています。持ち主が変わった後、最終的にトロント市の持ち物になり、そのうち観光地として観光客に公開されるようになったときも、彼は初日の式典に参加し、「自分は満足だ。この建物は人を楽しませるために造られたものだから」と言ってたそうです。

見方を変えれば、巨万の富を築きながら、夢を追いかけすぎて環境の変化についていけず、金を失ってしまった、よくある破産者の物語ですが、彼の最後は決して惨めなものではなく、盛大なお葬式が行われたそうです。なんかカナダらしいお話で私は結構いいなーと思いました。今も、この丘の家の塔からは、トロントの街の向こうにオンタリオ湖が見えます。

2010年11月4日

アイスホッケー観戦

カナダの国技・アイスホッケー。しかもトロント滞在の最初1ヶ月は、トロント・メイプルリーフス本拠地エアカナダセンターのすぐそばに住んでいたこともあって、「これを見なければ帰れないもの」のひとつに数えていました。しかし、そのチケット、やたらと高くてびっくり。消化試合の大リーグとは文字通り値段の桁が違います。

でも私はレジデントではないし、短期滞在の旅行者のようなものです。そのくらいカナダに還元しないとと思って、奮発して買いましたよ。ルールも知らないアイスホッケー、”盛り上がる"とWikipediaに書かれていた、トロントメイプルリーフスvsオタワセネターズの試合を。

Union StationのTim Hortonsでコーヒーを買って入ろうとしたら、「悪いんだけど、飲食物は持ち込みできないんだ」と入口のお兄ちゃんに言われ、なんだよTim Hortonsだよって思ったけど、仕方なく外で飲んで再度トライ。ゴール裏の上層部、ちょうどバーがあるところの下で、リンク全体が見渡せる思ったよりもいい席でした。



確かに大リーグとは雰囲気が全然違います。まず、会場はほぼ満員です。そして、誰も彼もが青と白のメイプルリーフスのユニフォームを着ています(私はユニフォームは持ってないけど、同じような色の青いプルオーバーがあったから、それ着ていきました。甲子園で行われる阪神巨人戦みたいなものだと思ってたから、間違っても敵だと思われちゃならないと勘違いしてた)。試合はオタワ優勢で進みました。私は真っ青なスタンドを見ていたので、オタワのファンはいないのかと思ったのですが、オタワのゴールで、飛び上がって喜ぶ赤いユニフォームを着た人たちが初めてみえて、「おーオタワファンもいるんだ」と思ったのです。でも、サッカーや日本の巨人阪神戦みたいに、対戦相手のファンが隔離されたりしないんですね。そのあたりカナダは寛大です。ホッケーが3ピリオド制だということも知らなかった私は、あーこのままじゃ3-0で終わっちゃうよ、私はメイプルリーフスファンなわけじゃないけど、トロントの熱いファンのために1ゴールくらいしてくれよと思ったのです。第2ピリオドが終わって、休憩時間表示が出て初めてもう1ピリオドあることがわかり、得した気分になりました。第3ピリオドは、メープルリーフスのペース。ようやく1点が入り、リーフスファンたちがめちゃめちゃ喜ぶのを見て、私もとても嬉しかったです。第3ピリオドも終盤になってさらにもう1点追加点が入りました。あと2分のときにトロント側にパワープレーのチャンスがやってきました。キーパーを不在にして、全員が攻撃に入る状態で、あと30秒、あと3秒、というところでゴールできるかというチャンスがあり、延長戦の期待もあって、会場もものすごく盛り上がりました。最後の最後まで楽しめた試合でした。面白かったです。19時開始の試合でしたが、気づいたら22時になろうかという時間でした。

話がそれるのですが、このところやたらと胸に赤い羽根よろしくポピーの造花を上着に着けてる人をみるので、何だろうと思っていたのです。たまたまESLでそのポピーの話になり、あれは何なんだと聞いたら「カナダのために戦った戦没軍人を悼むために着けるものだ」と言われました。そして、ホッケーの試合の前にも、Rememberance day週間ということで、退役軍人が招かれていて、「誰々さんは第2次大戦中に勇敢に戦い、云々」という経歴を披露されつつ登壇するセレモニーがあって、ちょっと驚きました。セレモニーの最後には、「来場者のみなさんは、11日までにポピーを買いましょう!」みたいな宣伝もありました。この習慣は第一次世界大戦後の話だそうですが、「戦没者」と訳してしまうと、重要な部分が欠落してしまいます。何しろ彼らは二度の世界大戦中も「国土の攻撃」は受けてないのです。だから戦没者の大多数は軍人であり、日本語の戦没者が意味する沖縄戦や空襲、原爆の犠牲になった人たちを悼み、原爆の碑が言うような「過ちは 繰返しませぬから」というものとはちょっと違うということです。ただ、私の周りの図書館員はあまり着けてないように思います。トロント市民の約半分は移民だし、首都であるオタワとはちょっと感覚が違うのかもしれません。街中でも、大学にいる学生も、着けてる人もいますが、そうでない人のほうが多数で、日本人的な考え方が抜けない私は少し安心しました。きっと身につけてる人たちにしてみたら、そんなに深い意味は無く、素直に戦没者を悼んでるのだと思うのですが、でも、あのポピーを見ると、第二次世界大戦の主要敵国・日本出身であり、帝国陸軍の志願兵だった祖父を持つ私としては、なんとなく肩身の狭い思いがするのですが、気にしすぎですか?

何はともあれ、ホッケーの試合は本当に面白かったです。ルールは一夜漬け、試合時間もわかっていない状態で行った試合でしたが、期待以上でした。初めて観戦した競馬と同じくらい面白かったです。野球と違って、常にゲームが動いているこういうスポーツはスピード感が違います。氷上でスケート靴を履いて行うというのもスピード感に拍車をかけていますし、選手が簡単に止まれなかったり、パックがちょっとした力で滑っていくのも、他のスポーツにない特徴。それにサッカーほどフィールドが大きくないので、攻守の転換が早くて素人目にも面白く映るのかもしれません。ラグビーみたいにガツンガツンぶつかるのもOKだし、さらに、観客のテンションが異様に高いのも楽しいです。というわけで、もう一度チケット買ってしまいました!12月に性懲りも無くもう一度行きます。今度こそメイプルリーフスに勝って欲しいです。

2010年11月1日

[travel]フランス色の濃い街オタワ

先日書いた通り、トロントはカナダ最大の都市です。でも、カナダの首都は誰が何と言おうと、オタワです。同じオンタリオ州ながら、少し内陸にあるオタワは、ケベック州と隣接していることもあってか、かなりフランス色の濃い街でした。

トロントもそうなんですが、カナダの公用語は英語・フランス語ですから、公共の場所はどちらも併記されていることが多いです。が、一般的に英語が使われるトロントでは、例えばバスの"STOP REQUEST"標記とか、英語でしか出ません。ところが、オタワは違いました。英仏併記だったのです。ありとあらゆるものに徹底されていて、National Gallery of Canadaに行ったら、Hello, Bonjourって言われました。日本人の私はどう返したらよいのでしょうか。そのNGCには、私たち日本人になじみのあるこんなモニュメントが。



Louis Bourgeois作の"Maman"と名付けられたこの彫刻は、Wikipediaによると世界中にあるようです。Mamanを訪ねてあちこち行くのも面白そうですね。NGCは大部分をカナダの美術が占めるのですが、その半分くらいが現代美術なところが歴史の浅いカナダ的とも言えます。

トロントと比べると、首都オタワは移民が少ないように思います。そして、旅行客もフランス語圏の人が多いです。周りはフランス語しか聞こえません。だからなのか、街の雰囲気も少し違います。ありとあらゆる国が渾然一体となっているようなトロントと比べると、ヨーロッパ(特にフランス)のイメージが強いのです。私がカナダに来る前に持っていた「カナダの都市のイメージ」はオタワに近いものでした。



霙まじりの雨が降っていたため、土曜日は美術館巡りをすることに。まずは戦争博物館に行きました。これが結構面白かった。カナダという国にとって、フランスとイギリスが領主権を争った戦争が、歴史の中の大きなターニングポイント(日本でいう関ヶ原の戦いみたいなものか)で、その影響は現在にも及んでいます。1947年まで、カナダ国民がイギリスのパスポートを持っていたとかも知らなかったし、クイズ形式のゲームをやったら「250人の部隊を率いる指揮官はどの階級?」とかいう、英語の壁だけでなく、専門用語の壁も立ちはだかる問題が次々と出され、見事落第したりとか、一番笑ったのは、メイプルリーフスのユニフォームを着た男の子と、モントリオールカナディアンズのユニフォームを着た男の子が、フレンチ・インディアン戦争(七年戦争)の流れを紹介するビデオを見ながら、互いにツッコミを入れるというビデオ。これもフランス語版と英語版が交互に流れ、それぞれに英語・フランス語字幕がつくという徹底ぶり。仏語版の終わりくらいから見て、英語版を全部見たんですが、その間にちょっとしたクイズがあるんです。その中に英国の勝利を決定づけたアブラハム平原は今は何になっているかというクイズの選択肢に"Tim Hortons"ってのがあって笑えました。カナダっぽい。

オタワに行きたかったのは、カナダに6ヶ月もいるのに、首都見ないで帰るわけにはいかないと思ったからなんですが、国会議事堂ツアーに参加したら面白かったです。議事堂の中は、ものすごく英国の影響をうけているのがわかります。日本も議会制度は英国を真似しているので、委員会制度とか、多数政党の党首が首相になるとか、理解しやすい感じです。ただ日本と大きく違うのは任命制の上院があることでしょうか。



なぜトロントでもなくモントリオールでもなく、ケベックシティでもなく(また、当時もう一都市首都を争っていたのがキングストン)、首都が(当時は何も無かった)オタワなのか。首都がオタワに決まったのは、当時の英国女王の鶴の一声なのですが、ツアーを率いてくれた担当の人によると、「オタワ川があって、物資の輸送に便利であること」、「ケベック州とオンタリオ州の境にあって、経済的にも政治的にも都合がよかったこと」、「アメリカ合衆国の国境から離れていること」なんだそうです。議事堂の塔の上にある展望台からは、オタワ川の向こうにケベック州(ガディノー)が見えます。



この議事堂ツアーの中で、図書室にも入れさせてもらえます。この議事堂は、1916年に一度焼失しているそうです(そんな事件も知らない私)。ほぼ全焼だったという火事の中にあって、この図書室は残りました。当時の司書が中にいて、扉が鉄製であったことを思い出した彼だか彼女だか(Heって言ってたと思う)が、扉を閉めて火から図書を守ったそうです。



土曜日の夜、霙まじりの雨は本格的な雪へと変わり、朝起きたら外は冬景色になっていました。いよいよWinterシーズンが始まりますね。リドー運河も1日で晩秋から冬に変わっていました。