[自転車]渋峠と善光寺参り

毎年4月下旬から2000m級の山を走る山岳道路が次々開通します。今年は数年ぶりに蔵王エコーラインの雪の壁を見に行こうと思っていたのですが、こちらは4月24日開通予定だったのが、噴火警報が発表されて延期になってしまいました。

次点と言ってはなんですが、群馬県と長野県をまたぐ山岳観光道路、志賀高原道路も4月24日(金)に冬季通行止めが解除されました。一度5月半ばに行ったことがあるのですが、お天気も良さそうなので今年は解除直後、4月25日に行ってみました。

いつも通り長野原草津口駅まで輪行です。すでに雪をかぶった山がきれいに見えます。今日は眺望も期待できそう。


これまたいつのもように旧・六合村側から登ります。六合を通る道路は秋や5月には来たことがあるのですが、春のこんな早い時期に来たことがなかったので、桜が多くてびっくりしました。さすがにソメイヨシノはほぼ終わりでしたが、枝垂れ桜や、山桜があちこちに見られました。




そしてかわいい水仙。


さらに鯉のぼり。茨城の北のほうでも庭に高い竿を立てて、そこから放射状に鯉のぼりをぶら下げているのを見ましたが、この辺りも代々鯉のぼりが作られて、それらを一斉にぶら下げる風習があるのでしょうか。


草津で補給して11時頃から志賀草津道路に入ります。風が少し強かったので、また上まで登ると飛ばされそうになるかな、と心配しつつも山岳道路を登って行きました。しかし今回はロープウェイが止まるほどでもなく、そして天気予報通りの晴れで気持ち良く登れました。前回来た時は殺生河原の臭いが激しかったのですが、今回はややおとなしくなったような気もしました。

登るとどんどん雪が増えていきます。


広くなった丘のところまで登ると、遠くの山もきれいに見えるようになってきました。ただ、今日は気温が高く、やや靄っていたために関東の山や北アルプスまで見通せるわけではなかったのがちょっと残念。


日本のあちこちの火山に警報が出ている現在。白根山も火口周辺規制の警報が出ており、白根山のレストハウスは今も閉鎖中です。駐車場もトイレも全て閉鎖されています。この寒い中でも監視員が白根山を(そして勝手に駐停車しようとする車両を)見張っていました。お疲れ様です。白根山を過ぎ、山田峠を越えると、雪の壁登場。


ここで自転車最強と思うのは、車だとここに停車できないんですよ。ロードバイクは横幅がほとんどありません。つまり、雪の壁に貼り付けられるのです(下の写真)。まあオートバイくらいなら、細い路肩に停めても大丈夫でしょう。しかし自動車は無理。というわけで、車の人は結構離れた山田峠の駐車場か、少し上の駐車スペースに停めて、歩いてきていました。


自転車の置き方に、いい加減な夫婦(赤と白の自転車)と、草津すぎたところで合流し、ここまでご一緒したMさんの性格の差が表れてるような気が(笑)

壁とは言ってもずっと続いているものではなく、一部吹き溜まりになって積雪量が多いところを壁にしているだけなのですが、前回来た時と比べると格段に高いです。今年は桜の開花が一週間早く、これから気温も高い日が続きそうなので、雪の壁もGWまで持たないかもしれません。「壁」らしい壁を見たい場合はお早めに。

渋峠を越えて、レストハウスでパンを食べました。


ちなみに渋峠の気温表示は4度(直前に3度と点灯していたのが、4度になった)。でも出発した駅は16度でした。気温差が大きくて服装に迷います。今日はシューズカバーやインナーも含めて真冬の格好をしてきたのですが、標高2000mを越えるとその装備でちょうどよかったです。ただ登ってるときはとても暑い。でも下りや頂上での寒さを考えると、寒いほうに合わせざるを得ないですね。


以前5月に来たときは、スノーシェッドの中に流れ込んだ雪解け水が再び凍って怖い状態になっていたのですが、今回は完全ドライ。そこから陽坂のあたりまでは融雪のために水浸しでこれまた怖い状態だったのですが、今回はまだ雪の壁が見られました。


木戸池なんてまだ凍ってます。融けたり凍ったりしているのか、氷に風紋ができています。


ループ橋を過ぎて集落に出ました。標高800mのこの辺りは、ちょうど桜が見頃のようです。さらに下って標高600mの湯田中駅まで行くともう散り終わりの状態でした。群馬側もだいたい同じですね。標高が1200mの草津では、まだソメイヨシノが5分咲きです。

六合もそうですが、長野の山間部の集落は、どこも桜と畑と配置が綺麗で、走っていると本当に楽しいです。何気なく植わっている桜の木がいいなあと思います。


湯田中駅で終了。いつも通り楓の湯で温まり、15:30の特急で長野駅まで戻ってきました。長野駅はすっかり変わりましたね。MIDORIという駅直結の商業施設ができて、人の流れも増えたように思います。MIRODIの2階にあるヤマトの手荷物預かり所に輪行状態の自転車を預けました。店舗名からは宅急便の手配しかしてくれないように見えますが、一時預かり(500円)もあります。受け取りは19:00までです。

さて、今回はここからエクストラ観光。7年に一度の御開帳が行われている善光寺へ参拝です。旦那と二人、ジャージにレーパンの正装(笑)でコミュニティバスに乗って善光寺近くまで行きました。旦那なんてヘルメットを輪行袋に入れるのを忘れてヘルメット持参です(爆)。


御開帳期間中は、ずーっと御本尊の扉が開いてるのかと思っていたのですが、毎日の17時の法要時に閉じるのだそうです。すでに時刻は16:50。急いで内陣参拝に行くとギリギリ入れました。まだ御本尊の扉も開いています。焼香の列に並びつつ、御本尊を見ていると、17時から住職さんが来て法要が始まり、そして扉が閉じられました。内陣参拝に入れた人の列が途切れるまで開けておくとかいう「観光的気遣い」が全くないのも、本来のお寺さんらしくて正しいと思います。そして全く計画していたわけでもなかったのに扉が閉じるところまで見られてよかったです。焼香して参拝終了。

回向柱は、ちょうど法要を終えた住職さんが通るために、中庭で「お数珠頂戴」をしていたので一時人払いされていました。というわけで、誰もいない回向柱を撮ることができました。赤い傘の下でお数珠頂戴が行われています。お数珠頂戴を待つ人の列が、門まで続いてました。


住職さんが十分去ったので、回向柱の人払いも終了。警備の人に「はいどうぞ」と言われて真っ先に回向柱に触りました。写真で見ても分かる通り、回向柱は人が触る下のほうが手垢で色が濃くなっています。回向柱回りにはいつも人が大勢いてなかなか触れなさそうなので、朝夕の「お数珠頂戴」の時間を狙うのはありなのかもしれません(夕方は毎日17:00過ぎ、朝は日の出の時間帯です)。帰りは歩いて、門前町を散策しつつ長野駅まで戻りました。7年に1度の御開帳、この時期に合わせて「御開帳限定」的なものを各店舗売っているので、限定ものが好きな方は是非。八幡屋礒五郎も御開帳缶を売っていましたが、我々は空になってしまったゆず七味の替えを購入。ちなみに銀座NAGANOでも御開帳缶が売ってたと思います。そして、山頂ラーメンを食べようと思ったのに、なんと夜のオープンは18:30からでした。結局そのまま長野駅へ行き、はくたかに乗って東京へ戻ってきたのでした。あさまには既にE7が導入されていたので、以前もE7系には乗ったことがあるのですが、その時はトイレに行かなかったのですね。今回トイレがめちゃ綺麗なことを知って感動しました。だってトイレの蓋がセンサー認識の自動開閉型なんですよ。列車のトイレにそんな装備必要?

本日のルート

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