[自転車]天然クーラーの美ヶ原高原

今年もRapha Risingは気づくと最終日になってしまい、結局9000m超とかいう非常に高い目標は達成することができませんでした。しかし、26日(日)は山もお天気が安定していそうなので、以前から行こうと思っていた美ヶ原周回コースへ行ってきました。

上田駅まで輪行、R152→K62で美ヶ原高原の入り口へ向かいます。この日は本当に暑い日でした。朝の段階で市街地は30度近い気温。しかも日差しが強く、またしても頭が茹で上ががりそうになります。そして、絶望的に思えるくらい高いところに早くも美ヶ原高原美術館の建物と、王ヶ頭のアンテナ群がくっきり見えました。今日は1日長そうです。写真は武石口の交差点を曲がって、登り始めの辺り。左奥に蓼科山が見えてます。


武石口から美ヶ原への登り口である武石観光センターまで約13kmなのですが、途中紫陽花を見たり、牛に励まされたり(警戒されてるだけ?)、ゆっくりじっくり登ります。この牛、旦那がたどり着いたときは手前の茶色のだけがこっちを見てたそうなのですが、私が到着したときは後ろのブチも加わって2頭に睨まれました。「そっちが2人ならこっちも2頭だぞ」って感じでしょうか。


県道464号の分岐地点にある武石観光センターに10:00過ぎに到着。暑いので休憩です。水を買おうとしたら全部売り切れ(!)で、水無いですか?とお店の人に聞いたら、きゅうりを冷やしてる水は飲めるからと言われて、それをありがたくいただきました。ついでにきゅうり(100円)もいただきました。ここから峠まで12km。約900m登ります。ここが最後の補給地点(水分・食料とも)なので注意。


登りの本番はここから。木陰が多い上に、標高も1000mを越えているので、凌ぎやすい気温になってきました。時折吹く風がとても心地よいです。とはいえ、やはり登りは登り。K464の登りの特徴は、カーブの箇所の斜度が厳しいこと。そしてたまに妙なグネグネ道があって、それがまた厳しいこと。


そんな厳しい登りを越えると、白樺平というところに出ます。登るにつれて木の高さが低くなっていくのですが、ここらへんからは突然白樺だらけに。高原の雰囲気になってきました。


1959mの標識前にちょうどお昼頃到着。最後は本当にきつかったー。でも青空綺麗だし、何より気温が20度に届かない涼しさ!最高です。


山本小屋ふる里館でお昼。牧場ラーメン食べました。塩気を欲していたのが一口食べてわかりました。とても美味しかったです。そして、窓から見える山(八ヶ岳?)の背に、すごく見慣れたシルエットが・・・富士山じゃないですか!八ヶ岳の手前に霧ヶ峰の辺りが見えてます。そこに富士見台なる場所がありますが、何度か行ってるのに一度も富士山見えたことないんですよね。さらに遠くから富士山が見えて感動です。


ここから、美ヶ原の牧場内の遊歩道を自転車を押し歩きして抜けます。自動車の場合、山本小屋か、美ヶ原自然保護センターのところに駐車し、牧場内を散策するしかないので、観光バスのような回送サービスでもない限り、行って戻ってくるしかありません。こういう時自転車は便利です。同じことを逆方向からしている3人組を見ました。自転車で美ヶ原高原、おすすめです。ただし砂利道の上を自転車を押して歩くのは、登ってるのとは別の筋肉を使うので厳しいです。地図には40分くらいの距離と書かれていましたが、1時間かかりました。

この遊歩道は本当に景色が良いのです。南側は蓼科山、八ヶ岳、富士山。


王ヶ頭の向こうには、北アルプス!


こんな道をずっと行きます。なんか日本じゃないみたいです。


中央アルプス側も綺麗。右側の王ヶ頭のアンテナ群、宮崎アニメに出てきそうじゃないですか?


王ヶ頭ホテルを越えると、ようやく目的地が見えてきました。左下に見える道路です。


この道路も絶景です。ただ、見たとおりの登り返しで、美ヶ原までの登りでダメージを受けた脚を砂利道の徒歩で痛めつけ、最後の最後にこの登りで完全終了(笑)。



武石峠から右に曲がり、上田方向へ向かいます。地図の印象からは、峠で突き当り、左が松本、右が上田のイメージですが、武石峠は美ヶ原側から来ると単なる下りの途中です。気を付けていないと美ヶ原スカイラインに入ってしまい、松本の方向へ下りてしまいます。右の方向へ入っていくルートが上田方向。たまたま先を行っていた旦那が気づいたからよかったものの、危うく松本に下りてしまうところでした。また、ここからはブラインドカーブが多く、その割に対向車も多いので、スピード出しすぎ注意です。

登るときは何時間もかかるのに、降りるときは本当にあっという間。再び美ヶ原への入り口にある休憩所に戻ってきて、さらに上田方向へ下りました。標高が下がるにつれて、熱気が襲います。やはり今日は暑かった。山の上では20度以下だったのに、平地の気温計は33度。道が下りであることだけが救いです。

最後の目的地は温泉。県道を途中で左折して別所温泉へ向かいます。別所温泉は「信州の鎌倉」と言われてるそうで、そう書かれた看板がありました。全体的に懐かしい感じの温泉街で、趣があります。山の方向へ向かって登っていく感じなのは草津に似てると思いますが、草津よりもずっと静かで良かったです。外湯が3つあり、駅に最も近い「大湯」に行きました。どの外湯も150円で入れますが、石鹸やシャンプー・リンスなどは無いので、必要あれば持参するか、番台で購入できます。掛け流しで、硫化水素臭が結構強い温泉でした。



別所温泉駅から輪行です。これまた、温泉街のイメージに合った素敵な駅舎でした。


それに上田電鉄別所線はちゃんと新幹線に合わせた時刻表を組んでいて便利です。長野県の私鉄はどこも東急車輛と提携してるのか、東急の1000系(の改造車)に乗って上田駅へ。約30分のローカル線の旅です。上田駅からは、ちょうど9分後に出るあさまに乗って東京へ戻ってきました。

本日のルート

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