緑の奥入瀬渓流散策(石ケ戸〜子ノ口)

夏の終わりの旅行は十和田へ行ってきました。秋の奥入瀬は渋滞と人出で大変なのだそうですが、盆を外した夏休みも終わりの8月末にもなると人は少なくなるようです。本当は自転車で八戸-十和田-青森を登る予定でしたが、お天気が読めなくて断念。渓流探索に変更しました。

青森は遠いです。特に十和田湖は有名な観光地なのに秘境に近いレベルです。八戸駅まで東京駅から新幹線はやぶさで3時間弱。そこから更にバスで2時間。そのバスは路線バスなのに途中の道の駅でトイレ休憩があるのです。まあそんなこんなで石ケ戸という渓流歩きの休憩スポットに到着したのは11時15分頃でした。


ここでおにぎりとお水を買い、早速渓流散策へ向かいました。目指すは十和田湖、子ノ口まで約9kmです。休憩所で買ったおにぎりは、途中滝を見たりしながら食べたのですが、塩気が調度よくて美味しかった。おすすめです。

渓流沿いには遊歩道が整備されていて、こんな道をひたすら歩きます。



奥入瀬というと、川の流れが綺麗というイメージがありました。もちろん、渓流はとても綺麗です。


その渓流に沿いながら、あるいは岩を迂回しながら、さらには木の橋で渡りながら遊歩道は続きます。


渓流に削られた周りの岩が見事な崖を形成していて、それも面白いです。


そうした崖にはあちこちに水が流れ、滝となっています。


最も落差のある滝が雲井の滝。ここにバス停があって、石ケ戸からここまで歩く方が多いのか、バス待ち列がありました。また、雲井の滝を過ぎると人が激減。遊歩道も狭くなり、道の両側から伸びきった草をかきわける感じになってきました。


上り下りも案外多くて、渓流よりもかなり高いところにある橋を渡ることも。



木々の向こうに見える優雅な滝も沢山ありました。


この渓流を歩いていて、案外人手が入っていないんだなと思いました。倒れた木はそのままにされ、やがて水に沈んでいるものもありました。遊歩道に倒れてしまった大木は避けられたり、切られて片付けられたりしていますが、基本的にそのままな感じが良いです。後で調べたところ、奥入瀬は人手を入れないことを是としているそうですね。



最後クライマックスが、幅の広い銚子大滝です。銚子大滝手前の辺りから、再び人が増えて、道幅もやや広くなります。銚子大滝を過ぎると、子ノ口まであと少し。


銚子大滝から百両橋まで遊歩道は閉鎖されていました。少しだけ国道を歩きます。

十和田湖の手前に水門があります。カルデラ湖である十和田湖から奥入瀬渓流へ水が流れているわけですが、この水門で人工的に水量を調整しています。観光時期(5月から11月頃)は昼間だけ多めに流し、夜間と冬季はもっと少ない流量になるそうです。水量が大幅に増えることもないので、水流を遮る岩に苔が生えて、美しい景観を保っているのだとか。


ここから十和田湖は静かな流れ。水の色も青みが強い気がします。


十和田湖到着。残念ながら曇り空でした。


3〜4時間と書かれていましたが、我々が普通に歩く感じでは、約2時間で踏破できます。奥入瀬渓流は本当は焼山という場所から子ノ口までの14kmを指すので、全踏破を目指す方は、焼山から歩いてみましょう。

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