[自転車]大弛峠の紅葉

三連休は元々10日(土)には仕事が入っており、日曜日は悪天候、自転車に乗るなら月曜日と思っていました。候補はいろいろありましたが、お天気が安定していて良さそうな大弛峠に初挑戦。2000mを超える車道峠のひとつで、2週連続の標高2000m超えにチャレンジです。

塩山駅まで輪行し、早速出発です。塩山駅には我々と同様に自転車を組み立てる人が沢山いました。

大弛峠へは、県道219号を琴川ダムまで登り、さらに川上牧丘林道で峠まで行くほぼ直線のルートです。林道の名前である牧丘は山梨県側に広がる旧町名。一方川上は峠を超えた長野県側の川上村を指しているのですが、山梨県側は林道としては素晴らしい舗装路であるにもかかわらず、峠より先の長野県側は未舗装の荒い道で、実質的に林道は峠で終了です。ただ、峠を超えた先も道が無いわけではないため、そちらへ下りようとする酔狂な人々もいます。今日も峠を越えて川上村へ下りるというマウンテンバイクの男性と、抜いたり抜かされたり(こっちはフルカーボンのロードバイクなのに情けない)しながら峠に向かいました。

まず最初の直登が足に来ます。中央線沿いの山梨はどこもそんな印象がありますが、斜面をまっすぐ登るルートなのです。しかもフルーツ王国山梨ですから、両側にぶどう畑が続く坂道は日当たりもよく日差しもきつい。決して気温が高い日ではありませんでしたが、熱射に体力を奪われます。それが終了するのが約10キロ地点です。道路は大きく右に曲がり、琴川を越えて森の中に入っていきます。


さらに5kmくらい登ったところで、左手の前方に見慣れたシルエットが見えてきました。富士山です。昨日初冠雪した富士山は、今日も白い頂を見せていました。


琴川ダムは15km地点。あと少しというところで振り返ると、色が変わりつつある山がとても綺麗です。


琴川ダムへ向かって少し下り坂です。ちょっとホッとします。また、ダムを過ぎた辺りにある集落に金峰山荘があり、自販機がありますので補給ができます。


金峰山荘前に牧丘第一小学校分校跡地があるのですが、その門の前にある木が真っ赤でした。


さて再びしばらくは厳しい坂道が続きます。標高が上がり、色とりどりに紅葉した山が綺麗です。


残り7kmくらいになると、再び斜度が厳しくなります。周りの山はすっかり下になり、向こうに見えるのは冠雪した白峰三山でしょうか。


山の樹木はカラマツが多くなり、黄金色に変わりつつある木々を見上げながら進みます。


紅葉の見頃は標高1500〜2000mくらいでした。アコウ沢を渡る橋の対岸が本当に綺麗でした。


最後の3kmは一気に標高を上げて峠まで行くグネグネ道。厳しいです。最後の力を振り絞ってようやく到着。


午後になって雲が出てくる前にと、そのまま15分くらい登山道を登ったところにある「夢の庭園」という名の展望台に向かいます。元々足にお釣りはないのに、お腹が空いて足が上がらない。でも苦労して上がったところから見る景色は最高でした。

南側は白峰三山。下には峠に続く路が見えます。


北側は奥秩父の山々と、遠くに浅間山。


正面には朝日岳や金峰山の頂が見えます。


大弛小屋でお昼を食べて、再び同じ道を戻りました。国道140号へ出たところで少しそれて、はやぶさ温泉へ。地下1000mから湧き出てるという源泉は、湧出量が多くシャワーやカランからの湯もすべて温泉水を使っているのだそう。鯉を模した湧出口からは湯が文字通り吹き出していて、こんなの初めて見たと思いました。時間が良かったからか、人も少なくゆっくり入れましたし、駅まで3km、ほぼ下りという理想的な場所にあります。

そして、温泉から出たところから見えた富士山が綺麗でした。朝は逆方向に走っていたので気づかなかったのですが、下りて来る途中に正面に富士山が見えて、実は富士山はずっと我々の後ろにいたんだということに気づいたのでした。


この辺りも徐々に色付き始めてますね。今年は紅葉が早そうです。


本日のルート

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