2016年3月25日

[自転車]しまなみ海道2日目 (今治→三原)

1日目から続く

朝食を食べ、「あさがきた」を見てから8:30に宿を出発。来島大橋から見える海がとても綺麗です。吸い込まれそう。三大急潮流と言われる来島海峡の潮の流れが早く、どんどん削られているのでしょう。海の下は崖のようになっていて、びっくりするぐらい深いことがわかります。


正面に見切れてる島は小島。その名の通り小さい島ですが、1900年代はじめには芸予要塞があった場所です。今もその跡が島のあちこちに残っていることを宿のパンフレットで知りました。この辺りは橋が通る島以外にも、大小多数の島が点在していて見るところはいろいろありそうです。

大島では昨日は中央のブルーラインを走ってしまったので、西側の外周ルートを走りました。走りだしてすぐに理解したのは、ブルーラインが推奨ルートとされている理由。ブルーラインを外れると、とたんにアップダウンが激しくなるのです。長い登りはないのですが、斜度7,8%の登りが1kmくらい続いて再び下る道路。伊豆を思い出します。ただ、峠を越えて見える海の景色が本当に素晴らしく、走っていて楽しいです。



下ってもまだ登り。


そしてまた下ります。


外周ルートは本当に厳しいのですが、これは厳しいルートを越えていく価値ありです。息が上がってハァハァ言いながら「これを見ないともったいないよね」と言ってたら、旦那に「そんな死にそうな息づかいで言っても説得力ゼロ」と言われてしまいました。

伯方島は通過して、大三島へ。ここでも外周ルートを行きます。ひたすら美しい海を眺めながら気持よく行く道路。ただ、景色は素晴らしいですが、ずっと向かい風でした...


大三島には伊予国風土記にも記されている歴史ある大山祗神社があります。


こんな神社でさえ、自転車置場(バイクラック)があるのがすごいなと思いました。古くは源氏の武士が武具甲冑などを納めたと言われている神社で、武運長久を願ったと言われています。そのせいか、刀を型どった御札や、非常に古い大相撲の板番付などが、自転車置場(になっている建物)の天井にかかっていました。

神社の向かいに「大漁」という有名な海鮮丼屋があるのですが、非常に混雑していて入れそうにないので、役所のそばにある「よし川」というレストランでお昼。再び外周道路に戻ります。

今回走っていた島々は、潮の流れが早いために浅瀬が少なく、切り立った崖のような場所が多いので、海に囲まれながらもあんまり泳ぐ場所ないのかなと思っていたのですが、大三島の北側に盛海水浴場という場所がありました。水が本当に綺麗。


行きは人が多かったので通り過ぎた多々羅大橋の鳴き龍、帰りは誰もいなかったので試してみましたよ。橋の主塔部の側面に音が反射して音が登っていくように聞こえます。バチが置かれているのですが、そんなものでなくても手を叩いたり、ちょっと大きな声を出したりしても、その反響を体験することができます。


多々羅大橋を渡った先は生口島。先述のとおり、生口島は柑橘類栽培が盛んです。ちょうど橋を下りたところで島の人達が切ったみかんをサイクリストに配っていました。観光で生計を立てていない島の人達にとって、自転車でやってくるよそ者が邪魔なこともあると思うのですが、今回は昼食場所でも宿でも、そしてこうした道端でも、島の人達はとても親切でした。ありがたいことです。

生口島は前日南側を通ったので、今回は北側へ。島の北にある瀬戸田というところが最も栄えている場所です。パティスリーオクモトはちょうど改装中でお休みでしたが、その先にあるドルチェでジェラートを食べました。白いのがレモンミルク、オレンジがデコみかんです。どちらも美味しかったですが、レモンミルク最高です。


来た道を少し戻り、沢港から須波へ渡るフェリーに乗りました。


須波まで約30分。右手にはトライアスロンで有名な佐木島が見えます。その南側、突き出た半島の突端に奇妙な洋館が見えました。あまり気味の良い建物ではなくて、一体何の建物かと目を引きます。いろいろ検索したのだけれど、答えがいまだ見つかっていません。1980年頃の航空写真には建物が写っていないので、それほど古いものではないようです。いろいろ探していて、あんなに目立つ建物なのに意図的に隠されているようにも感じています。佐木島には四国八十八ヶ所のミニコースとしてお地蔵さんをめぐるルートがあるのですが、そのマップ(PDF)によると、問題の建物のそばにもお地蔵さんがあることがわかります(29番)。ところがその29番は「遠路のため通常は巡拝しません」と注意書きがあるのです。88箇所めぐるのに「ここは遠いからスキップしてOK」とかありますか普通? 佐木島の観光マップ(PDF)にも「割石半島」の名前は見えるものの、建物については全く触れられていないどころか、建物自体が描かれていません。よく考えると、我々はたまたま海側から見たから目立って見えたものの、半島の先の崖に建つ建物は島の周回道路から見ると丘が邪魔して見えないのかもしれません。古い新聞や、地名大系などを確認していますが、まだ答えはわかりません。もう少し調べてみます。

さて、須波港が見えてきました。右側が筆影山、左側が竜王山。今回は筆影山に登って島を眺めようと思っていました。既にこの段階でガードレールが綺麗に見えるZ坂。先が思いやられます。


ただ、亀老山に比べると平均斜度は7%、最初は厳しいですが登り始めたらそれほど厳しくはありませんでした。頂上には展望台があって、今まで巡ってきた島を一望できます。


左側に見えるのが初心者の心を折るという因島大橋ですね。左端が向島、正面が因島。正面手前が佐木島です。

そして四国側。


佐木島の右に見えるのが、船に乗った生口島。その向こうに石槌山をはじめとする四国の尾根が見えています。

筆影山は桜の名所だそうですが、残念ながら桜はまだつぼみでした。見頃はあと1,2週間後かな。

反対側に下りて三原の市街地に出ます。共楽堂でお土産を購入、また帰りの新幹線で食べようと「いちご大福」も買いました。


たしかにいちご大福なのですが、どう一緒に食べろと?と思える代物で、「いちご大福じゃなくて、いちごと大福だろ」とツッコミ入れたくなります。

三原駅の新幹線側には三原城天守台がくっついています。なかなかすごい眺めです。完全に一体化しているので、新幹線ホームから城跡がよく見えます。


三原からこだまに乗って福山まで。そこから東京行きののぞみに乗り換えます。乗り換えますが、私が昨日の朝思った「帰りやばいかも」は見事的中(あたりまえ)。お彼岸の三連休最終日、友引、行楽日和のお天気。誰もが出かける条件は、つまり新幹線自由席にとっては最悪の条件でもあります。福山では何とか乗れて、デッキに自転車を置ける場所も確保したものの、その後も岡山、新神戸と停車するたびに人は多くなり、その都度乗りきれない人が無理に乗ろうとして新幹線は1分、2分と遅れます。「自由席3号車にお並びの方!4号車でいいですから、とにかく乗ってください!」と悲鳴のようなアナウンスが流れる新幹線ホーム。新大阪で一旦人が入れ替わり(つまり、新大阪で乗ってきた人はほぼ座れていなかった)、私は座れましたが、旦那が座れたのは名古屋でした。

今回は本当に天気に恵まれたために、景色も最高で特にそう思ったのかもしれませんが、しまなみ海道が人気である理由が分かりました。本当に自転車にとって天国なのです。自動車交通量は少ないし、推奨ルートは完全に自転車用に整備されています。島の「こんな店まで!」というところまでバイクラックが置かれ、ルート上には絶妙な間隔で自販機がある。島の人は親切だし、自転車に慣れている。そう言えば自転車を組立ててたり、サイクルジャージにヘルメットでお店に入って「その自転車って高いんでしょ?」とか「軽いんでしょ?」って言われなかったの、初めてかもしれません。推奨ルートは確かにありますが、それ以外のルートも案内板などがありましたし、フェリーに自転車も乗せられるので、かなり広範囲を自由にルート設定することも可能です。今回行けなかった島にも行ってみたいな(特に佐木島)と思いました。

最後の新幹線には閉口したものの、満足の2日間でした。また行きたいです!

この日のルート

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして。佐木島の洋館のことを検索してたらこのブログに辿りつきました。
前回、佐木島に行った時から気になってましたが、ネットにもなにも情報がなくすごくモヤモヤしております。ほんと謎ですよね...
自転車とは関係のないコメントで申し訳ありません。

hiroe さんのコメント...

コメントありがとうございます。そうなんです。佐木島の洋館?は単に何か会社の建物が取り壊されず放棄されただけの可能性もありますが、その割に場所が・・・という感じです。

匿名 さんのコメント...

返事ありがとうございます。
ぼくも昔の会社か何かだろうと思ってはいたのですが、昨日桜を見に行ったついでに建物の前まで行ってみたら、全ての窓に鉄格子が付いてて(廃墟侵入防止の取って付けたような物ではなく、最初から付いてたようなしっかりしたものでした)余計に謎が深まってしまい調べておりました。
hiroeさんが書かれてる八十八ヶ所の29番のことも読んで初めて知りました。たしかに「通常は巡拝しません」って変ですよね...
あの島にしては建物も立派すぎるし、場所的にも不思議です。

hiroe さんのコメント...

実は私も「奇妙」「気味が悪い」と思った理由が窓にはまった鉄格子でした。海から遠かったので鉄格子かどうか判然としなかったので書かなかったのですが、やはり鉄格子だったのですね。うーん、ますます気になります。

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