都心の桜の様子

都心の桜は気まぐれです。開花宣言が出たと思ったら、3日で満開になり、週末まで持たないなんてこともあれば、今年のようにいつまでも満開にならない時も。山手線圏内の狭い範囲内でも交通量の多い幹線道路沿いと川沿い、あるいはライトアップの有無などで開花の速度は違い、場所を選べば案外楽しめるのも都心の桜、という印象です。

今年の東京の開花日は3月21日(月)。その週は気温が低いので、早くても翌週半ばからが見頃と言われていました。その翌週半ばの30日(水)。さて桜はどうなったでしょうか。

まずは増上寺。境内の枝垂れ桜は早咲きなので既に満開。


港区が保護しようとしている東京タワーの景観のひとつ、増上寺の坂から見る東京タワー。桜は全然咲いてません。


六本木ヒルズの裏の坂もまだまだ。


外苑前は少し咲いているようですが、見頃と言うにはあと2,3日という感じ。


四谷で外堀を渡ったところの土手上もまだかなー。そろそろ見頃の木もあるのですが、ここは満開の頃は花が空を覆うくらい咲くんですよ。


始終交通量の多い靖国通りに面する靖国神社の桜並木は見頃はじめ。


ところが、近くの都内随一の桜の名所、千鳥ヶ淵の桜はほとんど咲いてません。木によっては「今日開花しました」みたいなものもありました。「満開とは言わないけど、7分くらいかねえ」と言ってる観光客もいましたが、いやいやこれだとまだ3分レベル。手前の桜なんて、まだ「開花初め」ですよね。水辺の桜は比較的遅いイメージがありますが、ここはライトアップするので少し早めなんですけどね。


上野まで行くと、不忍池の主役はまだオオシマザクラでした。ソメイヨシノはほとんど咲いていなくて、どれが桜なのか分からないくらい。しかし、こちらも桜の名所のひとつ、上野公園の桜並木は5〜6分咲。人もすごくて、アジアのありとあらゆる言語を話す人間がいるのではないかと思うほど多国籍でした。自撮りをしているのは大抵外国人、そしてブルーシートを敷いているのは会社員。


そして最後にこれまた名所のひとつ、滝廉太郎が『花』にも詠んだ隅田川の桜、こちらも高速道路に近い箇所は結構見頃ですが、全体としてはまだまだでした。



明日も暖かいみたいなので、土日には見頃になるでしょうか。なんかこうまだ桜も寝ぼけてる感じがします。ちなみに毎年やや遅い江東区の大横川あたりは増上寺よりも咲いてない感じでした。

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