[自転車]千曲川を走り、あんずの花を見る


週末になるとお天気の悪い都心。桜はようやく見頃になったようですが、曇っていると残念な感じなので、晴れてるところまで遠出しようと思ってました。千曲市のあんずの花が開花が早く、今ちょうど見頃のようです。長野の北部はお天気も良さそうなので、北陸新幹線に乗って上田へ出発。

北陸新幹線、しばらく乗っていなかったら見慣れないものができてました。これです。↓


どうもスキー客が増えたために昨年の秋頃から偶数車両を改装して導入した荷物置きのよう。ただ、間に棚があるために自転車は入りません。残念。まあ自転車置きに使える最後列座席裏も最近スーツケースと取り合いになっていたので、棚があればそれも減るかな。こういう場所、E7/W7だけじゃなくて他の車輌にも取り付けて欲しいです。特に山形新幹線。

上田駅到着。長野県は全域「真田丸」推しなのは、1月に松本に行った時も思いましたが、正にお膝元の上田駅は幟や垂れ幕の数が尋常じゃありません。駅の壁飾りが六文銭風になっているのは、前からそうだったかしら。


上田駅には何度も来ていますが、上田城に行ったことはありません。せっかく近くを通るので、お城まで登ってみました。


枝垂れ桜が見頃です。上田城址はお堀の千本桜が有名ですが、ソメイヨシノは残念ながら開花までもう少し!でした。

ここから千曲川沿いの自転車道を行きます。一応自転車道なのですが、自動車も走れる場所もあり、また道路が少し荒れてるところもありで、やや残念な感じ。ただ、幹線道路を通らずに長野方面へ行けるのでとてもありがたいです。整備されているところもあるし、案内板もありましたので、行政的にも「自転車道」の認識はあると思うのですが、もう少し整備されて、須坂や飯山までずっと千曲川沿いを行けると良いのですけどね。


沿道には結構白や薄いピンクの花をつけている木が沢山あります。あんずです。戸倉温泉を過ぎたところで、河川敷にあんず畑が現れました。


川を渡って戸倉駅裏にあるキティパークを登ります。このキティパークは桜の名所だそうですが、開花前でほとんど誰もいませんでした。標高差300mをつづら折れの坂で一気に登る自転車乗りにとっては厳しい公園です。


そのまま林道に通じており、山の裏に抜けられます。峠にちゃんと標識が立っていました。宮坂峠です。


ここから一気に降りていくと、下のほうに白い絨毯のように咲くあんずが見えてきました。里まで下りてくると、本当にあちこちにあんずが植えられています。ここは「森」という地区。日本一のあんずの里と言われているそうです。


あんずの里スケッチパークから。戸隠山はまだ雪かぶってますね。


バラ科サクラ属のあんずは、花も桜っぽいですよね。


窪山展望台から。


上平展望台では、あんずのおやきが売られていたので、思わず買ってしまいました。あんず味のあんこです。


どこもかしこも満開です。この木のようにピンクが強い花と白い花とが混在しているために、さらに綺麗に見える気がします。


あんずの森の中を行きます。


なんだかんだと1時間近くあんずの里を満喫しました。松代に向かいます。この日は強い追い風で、かなり気持ちよく進みました。途中、左に北アルプスが綺麗に見えました。飯縄山や戸隠山はもう殆ど雪がないのですが、さすがに北アルプスは真っ白です。


ちょうど高速道路の下をくぐる箇所に「段差あり注意」という標識が出てきたのですが、通りすぎて「あ!」と思いました。線路の跡です。昔ここには長野電鉄屋代線という鉄道が走っていたのですが、2012年に廃線になりました。今も線路跡が綺麗に残っています。


トンネルも。


この廃線跡は2013年に自転車道・遊歩道として整備するという提案がなされていますが、いまだ整備される気配なし。千曲川自転車道からうまく誘導し、須坂まで自転車専用道路ができれば、地元の人も使えるだろうし、観光にも使えると思うのですが・・・。

そんなことを思いながら松代へ走って行くと、真田邸を通ります。ここは江戸時代のもの。


そのすぐ向かいが松代城跡。こちらはもっと時代は古く、信玄と謙信が戦った川中島の戦いの時に武田側の拠点として築城されたものと言われています。戦国時代は海津城と言われていたこの城は、武田、織田(森)、上杉と主を変え、1622年に真田信之(信繁の兄、大泉洋がやってる役)が松代藩主としてやってきます。そう言えば、去年は松代のお祭りに大泉洋が来たそうですよね。ブームに乗るならこれからです(笑)


城内(というか広場)は桜の木でいっぱいです。満開になったらきっと綺麗だと思いますが、まだつぼみ。櫓から信州の尾根を眺めます。


ここから少し行ったところに善徳寺というお寺があり、立派な枝垂れ桜があると聞いたので行ってみたのですが、残念ながらほとんど咲いていませんでした。ただ、この辺りも山沿いがあんず畑になっていて、あんず祭りが開催されていました。こちらも綺麗です。


しばらく国道403号を行き、大室にある温泉施設に。大室温泉まきばの湯という日帰り温泉です。前から行きたいと思っていたのですが、ようやく近くを通れたので楽しみにしてました。温泉は弱アルカリ性のカルシウム-ナトリウム-塩化物泉の掛け流し。源泉温度は約40度で冬季だけ加温しているそうですが、すごく温まるお湯でした。この温泉施設の目玉は露天風呂の景色の良さ。高台に建つ施設なので、開放感が素晴らしいです。


ここのお湯で作っているという手打ちうどんをお昼に食べて、最後長野駅まで約6km。


軽井沢に停まらないはくたかに乗って、東京へ1時間25分。近いです。ご覧のとおり長野はピーカン天気でしたし、軽井沢辺りからも浅間山が綺麗に見えたのですが、トンネルを抜けて高崎駅に到着したときにはすっかり曇天。東京駅で降りたとき、長野より寒いと思いました。

あんずは今が見頃でした。来週末では遅いのではないでしょうか。一方で上田から長野までの桜はこれから。今日咲き始めだったので、来週末は桜が主役になっていると思います。今回のルートは桜の名所も数多く通るので、少しアレンジすれば桜の花見でも楽しめると思います。

本日のルート


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